プレスリリース

【コロナ禍からニューノーマル時代のベトナムで、高齢者と障がいのある人々を支援するための学生向け起業家コンテストをスタート】

2021年06月23日

2021年6月18日 ハノイ:     
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け「ニューノーマル(新しい生活様式)」が人々の生活に大きな変化をもたらす中、高齢者と障がいのある人支援するための商品やサービスに、科学技術、特にデジタル技術を積極的に取り入れたイノベーションやプロジェクトのアイデアを競うコンテストがベトナムで始まりました。対象は、ベトナム全土に約2,000ある職業教育訓練機関の学生たちです。

スタートアップカイト2021:高齢者と障がいのある人々への支援のためのインダストリー4.0起業イノベーション」と題するこのコンテストは、日本政府の支援を受けて、労働傷病兵社会省(MOLISA)、職業教育訓練総局国連人口基金(UNFPA)ベトナム事務所が共同で立ち上げ、6月18日にハノイで開始式が開催されました国内の職業教育訓練機関で学ぶすべての学生に開かれたコンテストで、個人またはチーム(最大5人)でのエントリーが可能となっています 

スタートアップカイトは、「2025年までに学生起業家への支援を拡充する」というベトナム政府のマスタープランの下、2020年よりMOLISAが実施している全国規模のコンテストです。学生たちの創造性とダイナミックな発想を刺激するとともに、彼らが革新的なプロジェクト提案しながら、事業計画、開発、経営に関するスキル、知識、経験習得することができるプラットフォームを作ることが目的。これにより、官民パートナーシップ(PPP)の枠組みの中で、高齢者や障がいのある人々ケアに対する民間セクターの関与を促進していきます

UNFPAの技術支援により、今年のスタートアップカイトは、職業教育機関の学生が高齢者や障がいのある人々への支援のために科学技術を応用し探求することができる機会となります。コンテストの優勝者は、ベトナム企業からの投資を受けビジネスを実現し、更なる研究開発を進めることができると期待しています」とMOLISA副大臣は開式で強調しました。

ベトナムは新型コロナウイルス感染拡大の抑え込みに成功した国のひとつとされている一方で、パンデミック(世界的大流行)が、高齢者や障がいのある人々など弱い立場にある人々を中心に、人々の生活や健康への影響は依然として大きな懸念となっていますこうした背景から、今回のコンテストコロナ禍におけるニューノーマル時代高齢者や障がいのある人々のための継続的なケア社会保障を確実なものとするデジタル・トランスフォーメーション」(デジタル技術の浸透で、人々の生活をよりよいものへと変革させること)の第一歩となることが期待されています。

本コンテストは、日本政府支援のもと、2021年4月からUNFPAベトナム事務所が、ベトナム政府、国連機関及びその他の関連機関と協力して同国で実施している、社会的に脆弱な人々への新型コロナウイルス感染拡大の影響緩和を目的とした1年間のプロジェクトの一環として開催されています。

開始式では、在ベトナム日本大使館の岡部大介公使が「ベトナムと日本の両国は、人生の先輩である高齢者を尊重し、高齢者のケアを大切な義務と捉える共通の伝統的な考え方を持っている。このイベントを通じたデジタル技術への投資は、高齢者や障がい者の生活のサポートに役立ち、将来のベトナムの医療制度を改善すると信じています」と本コンテストへの期待を述べました。

UNFPAベトナム事務所は近年、高齢女性など社会的に弱い立場にある人々への支援を強化してきました。高齢者の約95%は基礎疾患や慢性疾患を抱えており、60歳以上の人が新型コロナウイルスに感染した場合、重症化や死亡のリスクが高くなるとされています。これまで以上のケアが必要とされる中、ソーシャル・ディスタンスの確保など感染予防策のために、高齢者介護施設で働く人たちが減ってしまうなど、一層厳しい状況も懸念されています。

UNFPAベトナム事務所代表の北原直美は新型コロナの妊婦への影響と同様に、高齢者のヘルスケアサービスも途絶えてしまうことが多く、特に障がいのある高齢者が厳しい状況に置かれています。また、ソーシャルディスタンス高齢者の孤立を意味し、必要な情報やモノ、サービスへのアクセスを一層困難にしています」と述べました

北原はまた「高齢化に対応し高齢者のニーズに応えるためには、『ライフサイクル・アプローチ』の適用が不可欠です。現在、そして未来の高齢者が抱える問題に対処すること、若者が老後や高齢化社会備えること、そして、デジタル・トランスフォーメーションを通じて世代間のつながりを強化し、健康で活発な高齢化社会を実現するべく社会的包摂推し進めていくことが重要です。UNFPAは、ベトナムの若者と高齢者をつなぐ架け橋となれることを光栄に思ます」と続けました。

「スタートアップカイト2021コンテスト」は三次にわたる選考を経たのち、2021年11月に最終選考われる予定です。最終選考に選出された候補者とその他関心のある学生やチームには起業に必要な知識、事業計画の立案方法、資金調達に必要なスキルを身につけるための研修が提供されます

この研修は、MOLISA職業教育訓練総局が約50人の学生を対象対面で行う予定で、UNFPA大学講師及び起業家らが研修講師として技術的なサポートを行いますその他職業教育訓練機関学生も、オンラインで参加が可能です。ベトナム若手起業家協会とレッドスター起業家クラブも、スタートアップカイト2021のパートナーとして(研修生に)アドバイスを行う予定です。

コンテスト入賞者(個人/チーム)には、以下のスタートアップ助成金が支給されます。
  ·       優勝者:2,000万ベトナムドン(約96,000円)
  ·       第2位(2件):     1,500万ベトナムドン(約72,000円)
  ·       第3位(2件):     1,000万ベトナムドン(約48,000円)
  ·       奨励賞(30件):各      500万ベトナムドン(約24,000円)

※本文は当該プレスリリースをUNFPA東京事務所にて独自に翻訳及び編集したものです。

【問い合わせ先】
 UNFPAベトナム事務所
コミュニケーション
ディン・ティ・トゥ・フォン
メール:dhuong@unfpa.org
電話番号:(+84)913-093-363