2024年4月17日、UNFPAは「世界人口白書2024『織りなす命、希望の糸:性と生殖に関する健康と権利の不平等を終わらせるために』」を発表しました。日本語版は、今年9月に発表予定です。
<目次>
- UNFPA事務局長の声明文:「世界人口白書2024」発表に寄せて
- 概要
- 主な調査結果
- 世界人口・日本人口(2024年)
- 関連資料・リンク
- 問い合わせ先
UNFPA事務局長の声明文:「世界人口白書2024」発表に寄せて
UNFPA事務局長ナタリア・カネムは「世界人口白書2024」の発表に際し、声明文を発表しました。
30年前、世界各国の政府は、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)が世界の開発の礎石であることに合意しました。これは画期的な合意であり、その後数十年にわたる進歩の道を開きました。それ以来、意図しない妊娠の割合は世界全体で20%近く減少しました。近代的な避妊法を使用する女性の数は倍増しました。現在、少なくとも162か国がDV禁止法を採択し、妊産婦死亡数は2000年以降34%減少しました。
声明文の全文はこちらから。
概要
今年は、1994年の国際人口開発会議(ICPD)から30周年を迎えます。
これは、すべての人のための性と生殖に関する健康と権利を達成するために、私たちがどれほどの道のりを歩んできたのか、振り返る機会となります。
ICPD行動計画が採択されて以来30年間、性と生殖に関する健康と権利を実現するための努力は、大きな成功を収めてきました。カイロで採択された画期的なICPDのビジョンは、目覚ましい進展を促し続けています。
概要の全文はこちらから。
主な調査結果
- 1994年にカイロで開催された国際人口開発会議から、大きな進歩が見られています。
世界の妊産婦死亡は34%減少
避妊薬・具を使用する女性は倍増
162か国が家庭内暴力を規制する法律を制定
- 一方で、近年は進歩は鈍化、停滞しています。何百万人もの、特に疎外された人々が置き去りにされています。
4人に1人の女性が、夫やパートナーとの性行為を拒むことができていません。
10人に1人の女性が、避妊をするかどうかの選択肢を持っていません。
2016年から2020年にかけて、世界の妊産婦死亡の減少率はゼロです。
- 過去30年間の進歩は、最も結果を達成しやすい人々をターゲットにすることでもたらされました。
どの国でも、医療アクセスには格差があります。
貧富の差、民族、ジェンダー、その他の属性により、人々の医療アクセスが左右されています。
多くの場合、国家間の格差よりも、国内の格差の方が大きいです。
世界人口・日本人口(2024年)
「世界人口白書2024」によると、
2024年の世界人口:81億1900万人で、昨年に比べ7400万人増加。
2024年の日本人口:1億2260万人で世界第12位(2023年は1億2330万人で世界第12位) 。2023年に比べ70万人減少。
関連資料・リンク
UNFPA本部ウェブサイト「世界人口白書2024」特設ページ(英語)
問い合わせ先
Eddie Wright: ewright@unfpa.org, Tel +1 917 831 2074
「世界人口白書」とは?