現在地

「国際助産師の日」の今日、国連人口基金及び国際助産師連盟は、安全な妊娠・出産及び健康改善を推進する助産師の仕事の重要性をお伝えします。

健康に対する権利は、全ての女性が享受すべき基本的人権のひとつです。しかしながら、今なお1日に約1000人の女性の命が妊娠・出産が原因で失われています。また毎年、800万人の女性が産科フィスチュラのような妊娠・出産に関わる深刻な病気や障害に苦しんでおり、200万人の新生児が生後24時間以内に命を落としています。このような悲劇は、助産師などの専門技能者による妊娠・出産に係る適切なサービスを受けられないことが主な要因となっています。

国連人口基金と国際助産師連盟は、助産術を世界に広めるための活動を推進しています。この二つの機関は、30ヵ国において助産師の訓練プログラム及び関連政策を強化するための活動を拡大しており、昨年は、28のパートナーと共に、「世界助産状況報告書」を初めて発表し、効率的かつ効果的な保健システムの実現のためには助産師の重要性は不可欠である、と述べました。

乳幼児及び妊産婦の健康改善を掲げる国連ミレニアム開発目標4及び5を2015年までに達成するためには、緊急の行動が必要とされており、各国政府による人材投資、特に助産師への投資はそれに向けて最も理にかなった投資の1つであります。助産師は女性及び子どもの健康における縁の下の力持ちであり、その活動をあらゆる面において支援する必要があります。