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関西学院大学と共催で行った「現場*トーク・シリーズ」第4回は、アジア太平洋地域事務所の人道支援アドバイザーの黒川知子が、「国連人口基金における人道支援- Leaving no one behind」についてお話ししました。

 

 

現在、各国では地震や異常気象をはじめ、大規模な洪水や台風などの自然災害が多発しています。2018年のグローバルリスク報告書によると、リスクが高い上位15ヵ国のうち10ヵ国がアジア太平洋地域に属し、去年起きた自然災害281件のうち半数はアジア太平洋地域で起きており、世界的にも、アジア太平洋地域における緊急事態の危険性がどんどん高まっています。黒川は、このような緊急時における人道支援の在り方、特に女性や妊産婦に対する人道支援の重要性について説明をしました。

 

最後に、国連機関や開発分野で働くことを希望している若者たちへのアドバイスとして「自分で疑問に思うことがあったら、想いやパッションを持って答えを追及してほしい。物事を当たり前に受け取らず、なぜ?どうやったら変えられる?などを問いていくことが大切である」と語りました。

 

また、発表後に寄せられた質問に答えながら、人道支援において大切なことは「人に寄り添い、個々のニーズをくみ取ること。一つ一つの政府機関や NGO が連携をし、事前準備をしっかりしておくこと。そして特に、人の心に寄り添う繊細な問題を扱う場合には信頼関係が必要不可欠である」と付け加えました。

 

UNFPA はこれからも “Leaving no one behind – Reaching those furthest behind first” をミッションとして、今後も全力を尽くしていきます。

 

当日は黒川知子、アジア太平洋地域事務所長のビヨン・アンダーソンのほかにも、政策研究大学院大学名誉教授の黒川清氏、UNFPA元事務局次長の和気邦夫氏、本イベントの共催者である関西学院大学丸の内キャンパスの吉村幸恵氏をはじめ多くの方々に #IMarchFor キャンペーンにもご参加いただきました。ありがとうございました。