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世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症は、思春期のリプロダクティブ・ヘルスやジェンダーに基づく暴力(GBV)への対応を含む保健サービスに深刻な影響を及ぼし、結果として医療全体のサービスの質にも影響を与える可能性があります。

 

ルワンダ政府の精力的な取り組みを後押しするため、各パートナー団体は、母子保健、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)、ジェンダーに基づく暴力の予防を含む医療サービスの継続を支援しています。国連人口基金(UNFPA)は、日本政府からの資金提供を受け、パートナー団体と連携し、ルワンダによるコロナ禍の人道支援の取り組みを支えています。

 

UNFPAは10月14日、難民キャンプなどにおける新型コロナウイルス感染予防を支援するため、50枚入り医療用マスク3,000箱(6,900米ドル相当)を含む個人用防護具を、アライト、アフリカン・ヒューマニタリアン・アクション、セーブ・ザ・チルドレンの3つの国際NGOに提供しました。これらの個人用保護具は、看護師、助産師、医師、コミュニティ・ヘルス・ワーカー、GBVケース・マネージャー、GBVコミュニティ活動家など、最前線で働く医療従事者らを守るために使用されます。

 

「日本政府とルワンダ政府は来年、友好60周年を迎えます。ルワンダと日本はこれまで、連携して難民を支援してきました。ルワンダ政府、UNFPA、そして各パートナー団体のご協力に心より感謝いたします。日本はこれまで難民支援において、その役割を果たしてきました。引き続き、皆様方とともに取り組んでいきます」と、在ルワンダ日本国大使館の越智友佳子次席は話しました。

 


在ルワンダ日本国大使館の越智友佳子次席と同事務所代表のマーク・ブライアン・シュライナー

 

これら医療用品の提供は、人道支援の現場での新型コロナウイルス感染症の予防と対応に関するUNFPAの支援の一部です。この支援は日本政府の令和二年度補正予算によるプロジェクト「新型コロナウイルスのパンデミック下の人道状況における母子保健、性と生殖に関する健康及びジェンダーに基づく暴力の予防及び対策の強化」を通じた協力の下、実現しました。

 

新型コロナウイルス感染拡大に関するUNFPAの優先事項は、世界各国によるリプロダクティブ・ヘルス・サービス継続のための取り組みを支援すること、つまり、コロナ禍でも最前線で働く医療従事者らの安全を守ること、そして、家族計画サービスや命を救う医薬品へのアクセスを確保することです。

 

UNFPAはルワンダで、リーダーシップとコーディネーション、感染発生状況等の把握、リスクコミュニケーションと地域社会の参画、感染の予防とコントロール、ケースマネジメント、および検査と接触者の追跡といった国の施策を、技術と資金の両面から支援しています。

 

「新型コロナウイルス感染拡大により困難な状況が続くなか、リプロダクティブ・ヘルスと母子保健サービスの継続性を確保するため、日本政府や日本国民の皆様がUNFPAに提供してくださっている重要かつ一貫した人道支援に深く感謝いたします」と、UNFPAルワンダ事務所代表 マーク・ブライアン・シュライナーは述べました。

 


UNFPAルワンダ事務所のマーク・ブライアン・シュライナー(左)とアフリカン・ヒューマニタリアン・アクション・ルワンダ事務所のデブリトゥ・ビトレ・アベべ代表

 

「UNFPAと日本政府のパートナーシップが、昨年以降、コロナ禍での様々なヘルスサービスを向上させてくれました。この支援は、最前線で働く医療従事者の感染リスクを低減してくれました。日本政府とUNFPAに感謝いたします」――アフリカン・ヒューマニタリアン・アクション・ルワンダ事務所のデブリトゥ・ビトレ・アベベ代表

 


UNFPAルワンダ事務所代表のマーク・ブライアン・シュライナー(左)とセーブ・ザ・チルドレン・ルワンダ事務所のマルセル・シボマナ氏(セクター戦略・子どもの権利ガバナンス責任者)

 

「UNFPAと日本の皆様の難民支援へのご協力に心から感謝いたします。こうした取り組みによって、私達は引き続き、子どもたちが守られ、学び、生きるという長期的な目標を実現していくことができます」――セーブ・ザ・チルドレン・ルワンダ事務所 マルセル・シボマナ氏(セクター戦略・子どもの権利ガバナンス責任者)

 


UNFPAルワンダ事務所代表のマーク・ブライアン・シュライナー(左)とアライト・ルワンダのバーナード・オチン代表

 

「日本の皆様の寛大な支援、そしてUNFPAの支援により、難民キャンプでリプロダクティブ・ヘルスやジェンダーに基づく暴力、イノベーションに関するサービスを提供することができ、心より感謝しています。今回の支援により、医療の最前線で働く人々の安全を守りながら、コミュニティへのサービスを提供し続けることができます」――アライト・ルワンダ バーナード・オチン代表

 

UNFPAとパートナー団体により実施されている日本政府の補正予算プロジェクトは、ルワンダの6つの難民キャンプを対象に、新型コロナウイルスのパンデミック下における妊産婦の健康とリプロダクティブ・ヘルス・サービス、ジェンダーに基づく暴力の予防と対応を強化。ルワンダ政府が受け入れているブルンジ難民とコンゴ難民に命を救う支援を提供することを目指しています。

 

本文は当該記事を、駐日事務所にて独自に翻訳及び編集したものです。