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11月25日 【UNFPA/UN Women共催】「女性に対する暴力撤廃の国際デー」記念上映会 開催報告

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イベント

11月25日 【UNFPA/UN Women共催】「女性に対する暴力撤廃の国際デー」記念上映会 開催報告

calendar_today 25 11月 2018

location_on福武ラーニングシアター(東京大学本郷キャンパス)

11月25日 【UNFPA/UN Women共催】「女性に対する暴力撤廃の国際デー」記念上映会 開催報告

11月25日は、「女性に対する暴力撤廃の国際デー」であり、12月10日の #人権デー に向けて16日間続く「UNiTE女性に対する暴力撤廃キャンペーン16 Days of Activism against Gender-Based Violence Campaign」の始まりの日です。

今年は「#Orange the world 世界をオレンジ色に:#HearMeToo ~私の声も聞いて~」をテーマに世界各地でキャンペーンが行われています。

 

この11月25日を記念し、UNFPAとUN Womenは、ドキュメンタリー映画『女を修理する男』の上映会を開催いたしました。

当日は、男女問わず幅広い年齢層の方々、約140人に御来場いただき、映画の上映とトークセッションを行いました。

 

今回、上映した映画『女を修理する男』は、コンゴ民主共和国出身の婦人科医デニ・ムクウェゲ医師による命がけの治療を追ったドキュメンタリー映画です。コンゴ民主共和国では豊かな鉱物資源を争って、度重なる紛争が起き、その中で多くの女性たちが性暴力の被害にあっています。ムクウェゲ医師は、4万人以上の性暴力の被害を受けた女性たちを時には脅迫を受けながらも、献身的に治療し、その功績が認められ、今年10月にノーベル平和賞も受賞しました。

 

参加者からは

「性暴力の被害にあった女性たちの悲痛な叫びを前に、自分は無力感得ました。一方で、ムクウェゲ医師の助けにより女性たちが前を向いている姿が印象的でした。」

「『女性を守るためには男性が声をあげていかなければならない』というムクウェゲ医師の言葉によって、大勢の人が立ち上がり、団結していく様子をみて、女性の尊厳を奪う行為を止めるために自分は何ができるのかを考えさせられました」

と言った感想が寄せられました。

 

トークセッションでは、以下の登壇者とともに「女性に対する暴力撤廃」に向けて、国連の視点から、メディアの視点から、男性の視点から、女性の視点から、学生の視点から、今行っていること、そして私たちが日本で何ができるのかといった議論が繰り広げられました。

・有働 由美子氏(フリーアナウンサー モデレーターとして飛び入り参加してくださいました)

・古田 大輔氏(BuzzFeed Japan 創刊編集長)

・飯山 智史氏(EMPOWER Project 共同代表)

・石川 雅恵氏(UN Women日本事務所長)

・佐藤 摩利子(UNFPA東京事務所長)

 

 

所長の佐藤 摩利子からは、映画の舞台であるコンゴ民主共和国における「ジェンダーに基づく暴力」に対するUNFPAの取り組みやバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ内に設置した「女性のためのセーフスペース」等を紹介。「沈黙を破りなさい」というムクウェゲ医師の言葉に言及し、「その時のためにこのセーフスペースがあります。『ヒーリングと正義』を追求する第一歩です」と述べました。

 

イベントの最後には、参加者のみなさまに今年のキャンペーンカラーであるオレンジ色のポストイットに、「私が今日から出来ること」を書いていただきました。

 

 

「 本日の経験を自分の周りの人と語り合いたいと思います」

「 女性の暴力の問題について、女性、男性、関係なく、関心を持つことが大切だと思いました。少しずつでも、社会の風潮を変えていけるように声をあげていきたいと思います」

「 『女を修理する男』の上映会を自分でも開催し、より多くの人にこの問題について知ってもらいたいと思います」
等、多くのコミットメントが寄せられました。

 

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本上映会は、来年横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD7)のパートナー事業です。上映会を通じて、世界各地、特にアフリカにおける「女性への暴力撤廃」について、多くの方々に考えてもらうきっかけとなったのではないかと考えています。