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4月9日、国連本部(ニューヨーク)にて国連人口基金は、イラクでの戦争が続いている現在イラク市民の生命を救う責務を果たす重要性を諸機関に訴えた。国連人口基金は戦争による死傷者の増加と医療品の不足が伝えられる現地病院の状態から、イラク市民の中でも特に妊婦が危険な状態にあると警告している。

例えば国際赤十字委員会の本日の報告によれば、バグダットのある病院では1時間につき100人の戦傷者を受け入れており、650台のベッドを収容している市内の医院では水も電力も無く、27ある手術室の内6室しか使用出来ない状態になっている。

報道によれば、開戦後、イラクにおける流産や早産、帝王切開が急激に増加している。さらに国連人口基金は開戦以前でさえイラクの妊婦は到底受け入れることの出来ない危険にさらされていたことを示唆している。10年以上にわたる戦争と国際的な経済制裁はイラクの保健制度に打撃を与え、貧困と飢えは女性達の健康に深刻な害を及ぼした。この間妊婦の死亡率は3倍に膨れ上がった。