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「HIV/エイズ感染予防に効果はない」枢機卿発言に対する国連人口基金の警告

「HIV/エイズ感染予防に効果はない」枢機卿発言に対する国連人口基金の警告

Press Release

「HIV/エイズ感染予防に効果はない」枢機卿発言に対する国連人口基金の警告

calendar_today 13 10月 2003

国連人口基金(UNFPA)は先日報道されたアルフォンソ・ロペス・トルジオ枢機卿の、コンドームはHIVの感染予防には役立たない、という発言に対して遺憾を示している。「その発言は科学的根拠に基づいたものではなく、HIV/エイズの拡散に貢献する恐れもある」とトラヤ・オベイド国連人口基金事務局長は発言した。

「コンドームは、正しく使用され禁欲とパートナーへの誠実さを推奨するプログラムと共に実行されるならば、きわめて効果の高いHIV/エイズ感染予防となる。」とオベイド事務局長は言う。「このような方策に関しては他の国際社会でも共有認識されており、最近行なわれた国連総会における、国連 HIV/エイズ特別会議を含めた国際会議等においても支持を得ている。」

国連合同エイズ計画(UNAIDS)は、2002年末に推定4200万人がエイズに感染していると発表した。エイズの流行により約310万人が命を落とし、約500万人が新たにウィルスに感染したと推定されている。UNAIDSは、「ウィルスの拡散が野放しにされると、その国の安全保障と開発の進行を遅らせ、国家の大部分を困窮状態へと追い込むことにつながる」と警告している。