ウクライナで活動を行っている国連人口基金(UNFPA)は現在、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻とその被害の拡大により、甚大な被害を受けたウクライナの女性と少女たちの命を守るための人道支援活動を拡大しています。
ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」にて、「ウクライナ緊急支援寄付ーウクライナの女性と少女の命と尊厳を守るために」を立ち上げ、皆さまのあたたかいご支援を呼びかけています。
緊張が続くウクライナ情勢と女性への影響
「赤ちゃんのことが心配でたまりません」と話すウクライナ人女性のマリアさん。18か月の赤ちゃんを抱きかかえるシングルマザーの彼女は、モルドバなど隣国に逃れた150万人を超えるウクライナ難民のひとりです。
ウクライナでは、約8万人の女性が妊娠中で今から3か月の間に出産を迎えると推定されていますが、ロシアの軍事攻撃により、彼女たちのほとんどが通常であれば得られるはずのヘルスケアへのアクセスを絶たれています。
また、モルドバへと逃れたウクライナ難民の女性と少女たちは、健康と衛生管理に必要な物資もない状態が続いており、UNFPAは現在、女性と少女の健康と尊厳を守るための緊急援助物資を届ける活動などを行っています。
ウクライナの女性と少女の命と尊厳を守るために
UNFPAはウクライナの現地パートナー団体と協力し、何十年にもわたって活動を展開してきており、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)と女性の権利の保護に関するサービスを、最も支援を必要としている人たちに届けてきました。
この人道危機の中で、私たちUNFPAの優先事項は、戦闘の影響を受けた女性と少女たちの健康、権利、そして尊厳を守ることです。これには、女性たちが安全に出産でき、暴力から守られる権利も含まれます。
UNFPAのスタッフは現地で、ジェンダーに基づく暴力の被害者への包括的な支援を含め、リプロダクティブ・ヘルスケアに不可欠な医薬品、物資、サービスの緊急援助を、ウクライナと、モルドバなどの近隣諸国で展開しています。
「難民になった瞬間に生理がきたら尊厳が失われてしまう」――ウクライナ危機の中、隣国モルドバへと逃れた女性たちはこう話しています。
UNFPAはモルドバなどで難民女性たちの尊厳と自信を守るための救援活動を迅速に拡大しています。
皆さまからの寄付でできること
3000円あれば、ウクライナの妊産婦5人に緊急時でも安全に出産が行えるよう最低限のアイテムを詰めた「緊急出産キット」をそれぞれ1個ずつ届けることができます。このキット1個で、お母さんと赤ちゃん2人分の命を守ることができます。
1万円あれば、ウクライナの女性と少女たち6人に、健康管理に必要な最低限のアイテムを詰めた「ディグニティ(尊厳)キット」をそれぞれ1個ずつ届けることができます。
※上記の数字は2022年3月現在の諸条件に基づき試算した目安です。諸条件により、これらの数字は変化することがあります。あらかじめご了承ください。
ウクライナ緊急支援寄付にご協力を
過去8年間、何百万人もの女性と少女がウクライナ東部の紛争の陰に身を潜めてきました。それは女性と少女の福祉に壊滅的な打撃を与え、さらには彼女たちを暴力や虐待にさらすものでした。そして今、ウクライナでの戦闘が激化する中、女性と少女への影響は日々深刻さを増しています。
爆撃を受けたウクライナの首都キーウにある避難所で、UNFPAウクライナ事務所代表のハイメイ・ナダルは「私たちはここにとどまり、戦闘の影響を受けた女性と少女に救命のためのリプロダクティブヘルスと保護サービスを届けていきます」と話しています。
この政情不安がすぐに収まらなければ、ウクライナと近隣国での人道支援ニーズは今後、劇的に増加するとみられています。UNFPAのウクライナ緊急支援寄付を通じて、ウクライナの女性と少女たちに皆さまの温かいご支援をお待ちしています。
※ 皆様からいただいた寄付金は、ミュージックセキュリティーズ株式会社の手数料(8%)を除いた全額が、UNFPAの活動支援として寄付されます。なお、この寄付金は日本の税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象にはなりません。