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リプロダクティブ・ヘルス/ライツへの普遍的アクセスを達成するため、国連人口基金に1億ポンド(約233億2700万円、10月18日現在)を支援すると英国政府が公約し、世界中の妊産婦死亡と望まれない妊娠の大幅な削減が見込まれている。

会議において、政府関係者やNGOの代表たちに対し、急速な人口構成の転換や関連した社会的変化への対応策について専門的な国別の報告が行われた。高齢者が適切なサービスと支援を享受し、活動的で健康な生活を送ることができるため政策提言を採択した。

「政治的なコミットメントが強化され、資金援助が増加されれば、妊産婦の健康は改善されます。つまり、政治的な関与の有無が生死の分かれ目を決めるのです。英国の寛大な資金援助が女性に向けられることにより、国連人口基金は妊産婦を救うための早急かつ組織的で持続可能な活動が可能となるでしょう。妊産婦の安全なくしては、安全な未来はありえません。 ― いかなる女性も命を産み出すために命を落とすべきではありません。」と、国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドは述べた。

3日間に渡って開催される国際会議「妊産婦の健康推進のための国際会議」(Women Deliver)の初日の今日、ダグラス・アレキサンダー(Douglas Alexander)英国国際開発大臣は今後5年間にわたり1億ポンドを拠出し、妊産婦死亡の削減に取り組むと発表し、アフリカ諸国などの最も貧しい国々の指導者達に女性の健康改善を優先課題とするよう呼びかけた。

「母の死は、子ども、家族、地域社会そして国家から、健康、幸福そして繁栄の源を奪います。毎分1人の女性が妊娠や出産に伴う合併症で命を落とし、過去 20年間の死亡件数の合計は1000万人以上にのぼります。これは悲劇であると同時に、これらの死は未然に防ぐことができたはずであるがゆえに、嘆かわしい事実とも言えます。」と、妊産婦死亡を削減するための国際会議「妊産婦の健康推進のための国際会議」(Women Deliver)の開催初日に、アレキサンダー国際開発大臣は各国の代表へ訴えた。

この課題に取り組むため、「2015年までに妊産婦の死亡率を4分の3減少させる」というターゲットに加え、今月上旬に開催された国連総会において、国連ミレニアム開発目標5の新たなターゲットとして「2015年までにリプロダクティブ・ヘルスへの普遍的アクセスを達成する」が加えられることになった。

エジプト、ホンジュラス、スリランカ、タイなど状況が改善された国がある一方、サハラ以南のアフリカや南アジアを中心に妊産婦死亡率はいまだ高いままである。英国では妊産婦8,200人に1人が死亡しているのに対し、アフリカでは26人に1人が死亡している。

アレキサンダー氏によると、100万ポンド(約2億3300万円、10月18日現在)を家族計画分野に投資することで、720,000件の望まない妊娠と300,000件の中絶を未然に防ぐことができ、そして1,600人の妊産婦の命と22,000人の乳児の命が救われるという。

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