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食糧危機に関する会議─エイズをアフリカを脅かす新タイプの飢餓と強調

食糧危機に関する会議─エイズをアフリカを脅かす新タイプの飢餓と強調

プレスリリース

食糧危機に関する会議─エイズをアフリカを脅かす新タイプの飢餓と強調

calendar_today 23 1月 2003

4,000万ものアフリカに住む人々に死の危険をもたらしているHIV/AIDSと食糧危機の相互作用に対応して、国連人口基金は救援活動がHIV/AIDSと食糧危機の2つの問題を相互に作用しあっっている問題として取り扱うために3つの地域会議を計画している。

国連エイズ合同計画(UNAIDS)やその他のパートナーと連携の下に実施されている、国連人口基金イニシアティブは、国連システムやNGOによる今までに例を見ない各組織間での協調の下に実施される対処策の一部である。

南部アフリカ、西アフリカ、そしてアフリカの角と呼ばれる地域(アフリカ最東北端地域、ソマリア・ジブチ・エチオピア付近)を襲っている食糧危機が、 1984年に約100万人のエチオピア人を死に追いやった飢餓よりもさらに深刻なものである兆しが見られる。世界中の主要な人道団体によって今週出された声明は、「悪化しているHIV/AIDSの被害は、コミュニティーの自衛手段を急速に蝕み、頻発する干ばつや自然災害から回復するために必要な人的資本を破壊している」と警告している。

天候や、政府の政治決定によって悪影響を受けているいくつかの国における食糧生産は、エイズの影響を受け、さらに減少している。エイズ患者はより多くの栄養を必要とし、そして何百万もの人々が早くに命を落としているという現状は、翻って考えると、以前より少ない数の大人が、同数の子ども食べさせていかなければならないということを意味している。さらに悪いことには、農村地域での食糧不足が膨大なる人々を食糧を求めて都市へと駆り立て、結果としての突然なる人口移動は、しばしば新たに爆発的なHIV感染を導くことにつながっている。

国連人口基金はまた、若い女性が自身や家族を養うために売春業に身を染めざるを得ない状況を憂慮している。

国連人口基金の人道問題担当のパメラ・デラジー(Pamela Delargy)氏は、以下のように発表し、国連機関および協力団体は救援プログラムを計画する時にこれらの事項を必ず取り上げなければいけないと述べた。

「食糧援助は、HIVに感染した人々が、エイズを発症しないように、栄養問題を必ず組み込まなければならない。家族や地域を対象としたプログラムは、家族を養わざるを得ない状況に陥っている若者を搾取するような状況を阻止するようなものでなければならない。そして、国のヘルスケア・システムは、既存のエイズ防止・支援・ケア対策を強化するために、他の省庁と連携していく必要がある」

過去2年間、国連人口基金はHIV/AIDSと他の危機との間の関係に注目し、HIV/AIDS問題を全ての人道支援に組み込むようにアドボカシーを行ってきた。昨年4月には、国連人口基金は「エイズ、紛争そして緊急事態」に関し、これらの関連性に関しての最初の主要機関間の話し合いである、ワークショップを開催した。

国連人口基金の地域事務所や協力団体のための最初の地域運営会議が、南部アフリカで2月7~11日に、南アフリカ共和国のケープタウンで開催される予定である。その準備において、国連人口基金の地域事務所は、2月後半に最終的に決定される予定の国連地域戦略で活用されるように、それぞれの国におけるHIV・食糧危機の関連の評価を実施している。

第2回の運営会議(3月にギニアのコナクリで開催予定)は、西部アフリカの海岸地域(そこでは象牙海岸での紛争により多くの難民、そして膨大な人口移動をもたらされた)における危機問題を取り上げる予定である。このミーティングにおいて、各人道機関やNGOが有する責任を浮き彫りにし、エイズ防止・支援・ケアに関して、それぞれの団体間でのそごや重複がないよう確認を行った。

これら2つの会合はアフリカの角地域での危機の規模を予測し、この春に西アフリカで開催予定の第3回準備会合の計画に活用される。アフリカの角地域でのエイズ感染率は南アフリカ共和国よりも低いものの、干ばつとエイズの相互作用は既にエチオピアの経済および食糧の供給を蝕み始めているようである。