国連人口基金(UNFPA)は、国連加盟国による平和構築委員会設置の決議を歓迎した。
「この平和構築委員会は、紛争から復興しようとしている国々の恒久平和を促進する、大いなる一歩となるでしょう。紛争予防と復興段階に女性が果たす重要な役割と、それぞれの地域における恒久平和を構築し促進するために女性が行なっている多大な貢献を国際社会が認めたことを大変嬉しく思います。女性と若者は平和構築において中心的役割を果たさなければなりません。」と国連人口基金事務局長トラヤ・オベイドは述べた。
国連総会での決議で、女性が「平和および安全保障の維持と促進へのあらゆる取り組みに、そして紛争の予防と解決、また平和構築に関する政策決定における女性の役割を増やす取り組みに、平等に参加し全面的に関わる」重要性を強調している。また、「市民社会、女性グループを含むNGOの平和構築への重要な貢献」を評価している。この決議は、委員会に対しジェンダーの視点をあらゆる取り組みに含めることを求めている。
近年の国連事務総長による報告では、女性、平和そして安全保障に関わる国連安全保障理事会決議1325号で要求された各国連機関がどのように紛争下および紛争後におけるジェンダーの平等を広めることができるのかを述べている。国連人口基金は、HIV/エイズと性的暴力を含むリプロダクティブ・ヘルスのニーズへの対応、女性グループの能力構築、女性と若者の政治過程参加への推進、法の改正において女性の権利が統合され、正確な人口データが人々のニーズに対応し、人権の促進と保護に活用されるよう取り組んでいる。