現在地

2004年1月12―14日、ジュネーブのパレ・デ・ナシオンにおいて「欧州人口問題フォーラム2004」が開催される。人口・リプロダクティブヘルスの専門家が集まり、移行経済国家を含んだ欧州地域における人口関連問題および国際人口開発会議(ICPD, 1994年)での行動計画の進捗状況についての検討が予定されている。

主催はスイス政府、国連欧州経済委員会(UNECE:United Nations Economic Commission for Europe)および国連人口基金(UNFPA)が共催予定で、主な協議事項は以下のとおりである。

•ICPDの課題にとりくむ開発途上国および移行経済国家諸国に対する国連欧州経済委員会による支援。特に、家族計画、母性保護(Safe Motherhood)、HIV/エイズ予防といったリプロダクティブヘルスに関するサービスへの普遍的アクセスを2015年までに確保する方途について協議する。
•欧州地域(特に南欧、中欧、東欧)における少子化問題および子育てと仕事の両立などを促進する政策。例えば、子どもの医療費の無料化や補助金の付与、子どもを養育している世帯への財政支援策などを検討する。
•中欧、東欧、コーカサス地方、中央アジア地域における健康問題。特に、成人男性の高い死亡率および疾病率、性感染症およびHIV/エイズの拡大、思春期リプロダクティブヘルスの課題、若い女性や青少年を対象とした不法買売春や強制労働といったジェンダーに基づく暴力などを取り上げる。
•国際的人口移動。人口流出国、流入国双方への影響ならびに移民の統合化について協議する。
本フォーラム出席予定者は、人口学、社会学、経済学、保健学の専門家、各国政府、研究機関、政府間組織、NGOおよび民間部門の関係者などである。

1月12日にオープニングセッションを予定しており、スイス国際開発援助庁総裁ウォルター・フスト氏、国連人口基金事務局長トラヤ・オベイド氏、UNECE事務局長Brigita Schmognerova氏の出席のもと、同日午前11時より記者発表が行われる。

本フォーラムの議題、関連文書など詳細についてはこちらを参照ください