3月11日、バラク・オバマ(Barack Obama)米国大統領は一括歳出法案に署名し、国連人口基金(UNFPA)に対する資金援助の再開を決定した。
国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドは、これは、女性の健康、権利、そして平等に対するオバマ大統領の意識の高さを示すと評し、「本日は世界中の女性と女児、そして彼女たちの家族にとって画期的な日です。オバマ大統領が、国連人口基金への拠出を再開する法案に署名したことを歓迎します。これは、最貧国の女性や女児の生命と尊厳を保障するという大統領の意識の現れです。世界が金融危機に直面している今こそ、この支援により、妊産婦の健康やリプロダクティブ・ヘルスの改善など、国連人口基金は救命活動を継続することが可能となります」とコメントした。
オバマ大統領は11日、国連人口基金に対する5,000万米ドルの資金援助を含む法案に署名を行った。これにより、2002年以来留保されていた、米国からの国連人口基金への資金拠出が再開されたことになる。
米国からの拠出は、助産師の育成、クリニックへの保健物資の供給、フィスチュラ(産科ろう孔)の治療支援や、危機的状況下におかれている女性の特有のニーズを満たす活動、そして若者のHIV感染予防など、国連人口基金が世界中で展開しているイニシアチブの継続に充てられる。
今回のオバマ大統領の行動は、就任早々公表した以下の公約に基づいている。
「私は、国連人口基金への資金協力を米国連邦議会と共に再開するつもりです。米国は国連人口基金に対する拠出を再開することにより、世界154カ国における貧困を削減し、女性と子どもの健康を向上させ、HIV/エイズを防ぎ、女性に家族計画支援を行うために協力している他の180の拠出国と肩を並べることができるのです。」
「国連人口基金への支援を続けてきた他の国やパートナーとともに、すべての女性がリプロダクティブ・ヘルス/ライツを享受できるようにするため、米国が再び中心的役割を担うことを、嬉しく思います」と事務局長は述べた。
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