6月9日、イラクの女性の緊急な要求に応じるリプロダクティブ・ヘルス支援物資が、バグダッドに到着した。国連人口基金(UNFPA)より支給されたこれらの物資は、国連人口基金とUNICEF護衛船に積載され、イランのケルマンシャから国境線を越えて搬送された。
イラン保健省(Ministry of Health and Medical Education)の計らいによって優先的に搬送された物資には、妊娠と出産に関するケア用品、分娩用具、避妊具、注射器、医薬品やその他の医療用品が含まれている。婦人科用ベッド、車椅子、生理用品、乳児用オムツ、衣料、医薬品も国連人口基金のイラン事務所よりまもなく発送される予定である。
国連人口基金は現在、バグダッド周辺でリプロダクティブ・ヘルスと家族計画に関するサービスを提供している18の病院と30の保健施設の緊急査定を進めている。査定は「Enfants du Monde」、「Premiere Urgence」、「Architects for People in Need」などの、NGOのメンバーの協力を得て行われている。この査定結果をもとに、バグダッドに搬入される今回および後続の支援物資は6月中には保健施設に配布が終了される予定。
なお、国連人口基金による今回の援助物資は、4月の戦闘終結後、北部のモースルに対する支給についで2度目の支給となる