2021年7月11日世界人口デーに、国連人口基金(UNFPA)東京事務所は京都大学SRHRライトユニット、NPO法人 女性医療ネットワークと共催で「世界人口白書2021」日本語版 発表記念オンライン・イベント『わたしのからだだから ~ #からだの自己決定権って何?~』を開催しました。
イベント当日は650名以上が参加。宋美玄氏がファシリテーターを務め、パネリストに上野千鶴子氏、アルテイシア氏、駒崎弘樹氏をお招きしたパネルディスカッションでは活発な議論が繰り広げられ、参加者によるコメントも多く寄せられました。
本報告記事では、イベントの様子を抜粋してお届けします。
詳しい内容は、録画動画とイベントレポートご覧ください。
イベントは、京都大学SRHRライトユニット代表 池田裕美枝氏の進行のもと、NPO法人女性医療ネットワーク理事長 対馬ルリ子氏の挨拶で始まりました。対馬氏は、女性医療ネットワークの歴史や理念を振り返りつつ、医療だけでなく様々なセクターが連帯してジェンダー問題を解決していく必要性を語りました。
その後、UNFPAの旗艦報告書「世界人口白書2021」日本語版について、UNFPA東京事務所長 佐藤摩利子からご紹介しました。とりわけ「世界人口白書2021」、さらに本イベントのテーマである「からだの自己決定権」が、世界中で何百万もの女性と少女が享受できていないという現状を踏まえ、からだの自己決定権の重要性を訴えました。
その後のパネルディスカッションでは、パネリストそれぞれの多様な視点から、日本におけるからだの自己決定権の状況について議論がなされました。議論は法的・政策的な観点から現場の視点まで拡がり、月経・性交痛・性暴力・性的同意などの多様なトピックについて話し合われました。
最後に、「世界人口白書2021」日本語抜粋版の監修者である国立社会保障・人口問題研究所 名誉所長の阿藤誠氏から「からだの自己決定権がなぜ、人口問題に関係するのか」についてお話しいただき、閉会の挨拶といたしました。
UNFPAは、世界中の女性と少女のからだの自己決定権が守られるよう、今後も活動を拡げていきます。