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パンデミックの最中でも継続する人道支援

 

8月19日の世界人道デーに際し、私たちは世界中で最も過酷な状況にある人々を救うことに命を捧げてきた本当のヒーローに、特別な敬意と感謝を表します。

 

今年は、世界がCOVID-19パンデミックと闘い続けている最中に世界人道デーを迎えることになりました。世界中の54か国で人道支援に関わる人々に加え、COVID-19によって人道支援が必要とされている9か国で、前例のない障壁を乗り越えながら、人道的危機にある人々を支援しています

 

「世界人道デー」は、2003年の8月19日にイラク・バグダットの国連事務所本部が爆破され、22名の人道支援関係者が犠牲になった事件をきっかけとして、世界中で人道支援に関わる人々に思いを寄せるため2009年に国連総会で制定されました

 

世界人道デーは、人々を助けるために危険や逆境に直面している人々へ思いを寄せる日であり、また人道支援の精神(スピリット)を讃える機会でもあります。

 

今日、世界中で何百万人もの人々が危機的状況に置かれており、人道的支援を必要としています。女性と少女は特に困難な課題に直面しています。危機的状況下では、暴力の危険性は高まり、保健医療へのアクセスは低下するなど、妊産婦死亡の半数以上は、脆弱な状態や人道危機的環境で発生していると考えられています。

 

国連人口基金(UNFPA)は関連機関と密に連携し、リプロダクティブ・ヘルスが緊急時の対応に確実に組み込まれるように活動しています。UNFPAはまた、衛生用品、産科・家族計画用品、医療関係者やカウンセラー、その他の支援を脆弱な人々に広く提供しています。さらに、UNFPAは緊急時と復興時の両方の段階において、女性と若者のニーズへ対応するために努めています。

 

#RealLifeHeroes 人道支援に携わる人々を讃え、感謝するグローバルキャンペーン

 

今年で11回目を迎える世界人道デーに、私たちは世界中で最も過酷な状況にある人々を救うことに命を捧げてきた本当のヒーローに、特別な敬意と感謝を表します。

 

このキャンペーンは、紛争、危険な環境、アクセスの欠如やCOVID-19に関連するリスクを顧みずに人々を救う人道支援活動に従事する人々の原動力に焦点を当てています。

 

COVID-19は世界中のほぼ全ての国・地域において最大の試練となっています。そして、多くの場合、このパンデミックに対しては、コミュニティ、市民社会が対応の最前線となっています。

 

#RealLifeHeroes キャンペーンでは、COVID-19患者の治療や、脆弱な人々への食糧支援、ロックダウン下の女性や少女に安全な場所を提供したり、出産の介助をしたり、イナゴの大群と格闘し難民キャンプの運営などに尽力している人道支援関係者に関する、魂を揺さぶるストーリーを紹介しています。

#RealLifeHeroes 一人ひとりのストーリーはこちら

 

世界人道デーに、人道問題について考えてみませんか?ハッシュタグ #RealLifeHeroes を使って、あなたの考えやストーリーを共有してください。

 

UNFPA本部の「世界人道デー」ページはこちら

UNFPA事務局長ナタリア・カネムによる、世界人道デーに寄せた声明文はこちら

 

UNFPAの日本人職員も、COVID-19対応の最中にも妊産婦や女性の健康を守るために尽力しています。

 

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ザンジバル事務所の丸山真里奈は、移動制限や休校による家庭内暴力の増加に対応すべく、必要機器の提供や、心理社会的支援専門家の派遣等を行い、コールセンターの体制を強化しています。また、新型コロナウイルスと家庭内暴力に関するメッセージをラジオで発信するなどの啓発活動も行なっています。

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スーダン事務所の増田智里は、保健省と共に、感染疑いのある患者の取り扱いに関するプロトコール(規定・手順)を作成し、母子保健医療施設での感染予防対策を進めています。また、交通サービスの停止や緊急時の搬送手段が途絶えた状況に対応するため、地域の助産師による妊産婦の搬送システムを構築しました。

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