2025年6月10日、UNFPAは「世界人口白書2025『出産をめぐる真の課題~変化する世界で生殖に関する自己決定権を追求する』」を発表しました。
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概要版(パンフレット、英語)はこちらからダウンロードできます。
▼「世界人口白書2025」について
子どもを持つことを望む多くの人々が、自分の望む数の子どもを持つことができないでいる。しかし、それは親になることを拒んでいるからではなく、経済的・社会的な障壁が原因だーー。これは、国連人口基金(UNFPA)が6月10日に発表した「2025年版世界人口白書 出産をめぐる真の課題」で示した調査結果です。
今年の白書では、14カ国の約14,000人を対象にした意識調査から得られたデータを用い、さまざまな分析と考察を試みています。例えば、生殖年齢の成人の5人に1人が、「自分は望む数の子どもを持つことができていない、と考えている」ことを明らかにしました。
ケニア・ナイロビで記者会見を行ったUNFPA事務局長のナタリア・カネムは、「非常に多くの人々が、自分が望むような家庭を築くことができていません。それは『選択肢が欠如している』からです。それこそが出生率低下を含む出産をめぐる本当の課題なのです。この課題への対応は、人々が必要としているもの、すなわち有給の育児休暇、手の届く価格の不妊治療、協力的なパートナーの存在といった『選択肢の欠如』を埋めることなのです」と語りました。
▼プレスリリース
プレスリリース(和文)はこちらです。
▼世界人口・日本人口(2025年)
世界人口 82億3200万人 (前年比+1億1300万人)
1位 インド(14億6390万人)
2位 中国(14億1610万人)
3位 アメリカ合衆国(3億4730万人)
4位 インドネシア(2億8570万人)
5位 パキスタン(2億5520万人)
6位 ナイジェリア(2億3750万人)
7位 ブラジル(2億1280万人)
8位 バングラデシュ(1億7570万人)
9位 ロシア(1億4400万人)
10位 エチオピア(1億3550万人)
※日本 1億2310万人で世界12位。
▼関連資料・リンク
UNFPA本部ウェブサイト「世界人口白書2025」特設ページ(英語)
- 「世界人口白書」とは?
UNFPAが1978年から毎年発表している旗艦報告書。世界の人口問題の進捗や潮流についてまとめるとともに、毎年テーマを選んで特定の問題を取り上げています。過去の「世界人口白書」の一覧はこちら。