女性の人権と子どもの人権は、今までそれぞれ別々に考えられてきました。この冊子では双方の人権をリンクさせ、それらを一緒に考慮することの実際の意義や4つの分野における戦略的なアクションについて解説しています。
女性に対する差別などの人権侵害がどのような影響を子どもに与えるか、そして逆に子供に対する人権侵害が女性にどのような影響を与えるかを示しています。また、思春期の少女の人権の保障、児童婚をなくすための取り組み、HIVの蔓延防止、妊産婦死亡の削減などの4つの課題に対し、効果的に対応するために、女性と子どもの権利に関する2つの国際条約とそれらを監視する委員会をどのように活用すべきが述べられています。
ジェンダーの平等と子どもや脆弱な立場にいる人々の人権を保障することは国連の主要な活動です。そうした人々の人権を確立することは、国連の活動のあらゆる側面に関わっており、ミレニアム開発目標の達成を含む長期に亘る進歩に貢献するものでもあります