国連人口基金(UNFPA)と国連エイズ合同計画(UNAIDS)は、エルサルバドル防衛庁との間で、中米の軍関係者にセクシャルおよびリプロダクティブ・ヘルス、HIV/エイズ分野の教育を支援する協定を結んだ。
このプロジェクトへの支援金22万ドルは、エルサルバドル防衛庁、UNAIDS、国連人口基金の合同で拠出され、2年間で軍の士官や兵士(全階級、総数およそ1万人)に教育を行なうことを目的としている。
同プロジェクトは、今週サンサルバドルで開催された地域会合「第三回ラテン・アメリカ、カリブ地域における性感染症とHIV/エイズフォーラム(the Third Latin American and Caribbean Forum on Sexually Transmitted Infections andHIV/AIDS)」にて発表された。
「国連人口基金はラテン・アメリカやカリブ地域の数ヵ国の軍および国家警察に対し、HIV蔓延防止に向けた支援を数多く行なっており、その経験を踏まえて、このプロジェクトを計画しています。」と、国連人口基金ラテン・アメリカ、カリブ担当部長のマリセラ・パドロン(Marisela Padron)は述べた。
この新プロジェクトは、エルサルバドル軍が策定するHIV/エイズ対策、軍関係者のセクシャルおよびリプロダクティブ・ヘルスとHIV/エイズ防止に対する知識や態度、習慣の向上に役立てられる。さらに、このプロジェクトにより、保健医療ワーカーを教育し、HIV/エイズ(スペイン語ではCOPRECOS と呼ばれる)防止と抑制のための委員会を設立し、国のHIV/エイズ蔓延に対応する能力を強化する支援となっている。UNFPAは、既にラテン・アメリカおよびカリブ諸国において、このような委員会の設立を数多く支援している。これら委員会の全体地域会合が、今週、サンサルバドルにて開催されることになっている。