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12月1日の世界エイズでーにあたり、国連人口基金(UNFPA)は、命を守るために2つのことを世界中の人々とその家族、友人に呼びかけることを、薦めている。

1)HIV/エイズは、主に性行動や薬物使用により感染し、完全な治療方法は存在せず、世界中の誰もが感染する恐れがある。

2) 禁欲、カップルの忠誠、正しいコンドームの使用を実践することでHIV/エイズのから身を守ることが大切である。

「言葉より行動のほうが雄弁である」とよく言われるが、HIV/エイズの脅威に対しては、それについて語ることが、まず重要である。それがHIVウイルスの拡大を防ぎ、被害者を取り巻く不当な差別、威圧、暴力から守る最も効果的な手段となる。

HIV/エイズに関する、対話を促進するために、UNFPAは、"I've Got the POWER”というエイズ予防のツールとなる世界で最も規模の大きなウェブサイトを立ち上げている。

"I've Got the POWER”は、エイズ活動家であるクレーブ・ジョーンズ(Cleve Jones)によって創設された NAMES ProjectによるAIDSメモリアル・キルト(AIDS Memorial Quilt)にヒントを得て作られたものである。このプロジェクトの目標は、人々の意識をエイズに向かせ、研究や公教育に十分な資金を投じることで、エイズの拡大を防ぐ力をもつ政策決定者に公的な圧力をかけることであった。

国連人口基金の目標は、エイズについて語ることがタブーではなくなるようにすることである。

国連人口基金は、サイト訪問者に、エイズに関するコメントとともに顔写真を"I've Got the POWER”サイト内の世界地図上に掲載することを呼びかけている。サイトに掲載された写真をクリックすると、コメントと一緒に、拡大された写真を見ることができるようになっている。コメントには、HIV/エイズの拡大を防ぐために行っていること、エイズの脅威が意味するもの、エイズで亡くなった友人や家族に対する敬意などが寄せられている。