洞爺湖サミット最終日の今日、G8諸国はミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けてのさらなる推進を決めた。国連人口基金は、特にミレニアム開発目標を達成する手段として、妊産婦の健康とリプロダクティブ・ヘルスに関して新たな公約がなされたことを歓迎した。
「今回、世界で最も裕福な国の指導者たちが、世界の貧しい女性たちの生活について新たに懸念を表明したことを大いに歓迎します」と国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドは述べた。「これは間違いなく、何百万人もの貧しい女性たちにとっての希望の光であり、世界は彼女たちを見捨ててはいないというはっきりとしたメッセージとなるでしょう。」
本日発表されたアフリカの開発に関する声明で、G8の首脳陣は次のように述べている。「われわれの認識では、一部の開発途上国では乳幼児死亡率と妊産婦の健康に関する目標の達成はひどく遅れています。このため、国家主導の計画において、栄養を含めた予防と保健医療の分野は、母子保健にさらに焦点を当てる必要があります。」
声明ではさらに、「より多くの人がリプロダクティブ・ヘルス関連のサービスを享受できるようにする必要があります。G8諸国は、HIV/エイズ対策と、セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルスそして自発的な家族計画に関するプログラムとの連携の向上、母子感染の防止を含めた保健医療の利用拡大、そしてマルチ・セクター・アプローチの採用と地域社会の参加の推進によるミレニアム開発目標の達成に向けて、具体的な方策を進める予定です」と述べられている。
洞爺湖サミットでは、潘基文国連事務総長も、妊産婦の健康の改善には国際的な推進が必要であることを強調した。「妊産婦の健康の改善は、ミレニアム開発目標の中でその達成が最も遅れている目標となっています。100億ドルあれば、母子保健のための基本的なサービスを供給できるでしょう。地域社会の医療従事者を訓練するためにさらに多くの投資がなされれば、保健システムの強化につながる力強い一歩となるでしょう。」
国連人口基金は、今回のG8諸国による新たな公約が、基本的な保健サービスと人的資源に対する投資を増やし、その結果、年間何百万人もの子どもや女性の死亡を減らすことにつながると期待している。
さらに事務局長オベイドは「世界の軍事費の2.5日分以下の費用で、毎年6百万人の母子の命を救うことができます。国連人口基金は、G8の首脳陣に対し、今回の公約を投資の増大に結びつけ、また多くの命を守るため、公約を通じて率先して具体的な行動を起こすことを強く求めます」と訴えている。
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