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フィジー、マーシャルで子宮頸がんの早期発見と治療を 中外製薬とのパートナーシップを強化

フィジー、マーシャルで子宮頸がんの早期発見と治療を 中外製薬とのパートナーシップを強化

ニュース

フィジー、マーシャルで子宮頸がんの早期発見と治療を 中外製薬とのパートナーシップを強化

calendar_today 2025年 04月 06日

フィジー保健省のアントニオ・ララバラヴ大臣を表敬訪問しました
UNFPA駐日事務所は3月、パートナーである中外製薬株式会社のグローバル・ヘルス担当・矢野勝也様と共にフィジーを訪れました。写真はアントニオ・ララバラヴ大臣への表敬訪問。

UNFPA駐日事務所は3月3日から4日間、パートナーである中外製薬株式会社のグローバル・ヘルス担当、矢野勝也様と共に、フィジーでの「子宮頸がんの検査と治療プログラム」を視察し、関係者を訪問しました。UNFPAは中外製薬の支援を受けてフィジー、マーシャル両国の保健省と連携し、2024年からの3年間、このプログラムを実施しています。

「子宮頸がんの検査と治療プログラム」とは、子宮頸がんの「HPV DNAスクリーニングテスト」を用いて陽性者を早期に発見し、治療を行うプログラムです。2024年にはフィジーの3カ所でパイロット・プロジェクトが実施されました。2週間で20~69歳の835人を対象に「HPV DNAスクリーニングテスト」を実施したところ、663人が陰性でした。陽性だった女性に対しては専門医の紹介や治療が行われました。

フィジーではUNFPA大洋州サブ地域事務所を訪れ、プログラムについての説明を受けました=写真下。「予防と早期発見・早期治療という投資が大きなインパクトをもたらす」として、中外製薬のプログラムへの貢献への感謝を伝えました。

(UNFPA PSRO提供)

さらに、フィジー保健省のアントニオ・ララバラヴ大臣、ジェメサ・トゥドラ事務次官をそれぞれ訪問し、会談。保健省側からは、中外製薬の支援への感謝が伝えられました。このほか、女性省のエセタ・ナダクイタヴキ事務次官と懇談し、フィジーの性と生殖に関する健康やジェンダーに基づく暴力(GBV)への対応など包括的な女性の健康増進を促進するためのウィメンズ・ウェルネス・センターを視察しました。

また、UNFPAが支援をしている助産師主導の「マコイ産科ユニット」=写真下、大洋州地域において、子宮頸がん撲滅のための取り組みも活動の一つとして行っている太平洋共同体(SPC)」の公衆衛生部門担当者への訪問も行いました

このほか、道井緑一郎日本国大使への表敬訪問=写真下、国際協力機構(JICA)フィジー事務所への訪問も行いました。

今回の視察を通して、改めて子宮頸がんの早期発見・早期治療の重要性を確認しました。一方で、フィジー全土にプログラムを普及していくためには、検査を進めるために必要となる機器やスクリーニングキットなどの機材・資材の整備、さらには保健人材の育成や確保、遠隔地へサービスを届けるための移動診療所などが課題となっています。

UNFPAはこの分野において、中外製薬に大きな貢献をいただきながら継続的で革新的なパートナーシップを強化していきます。