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ウクライナ危機 医療に対する攻撃を強く非難 UNICEF・UNFPA・WHO共同声明

ウクライナ危機 医療に対する攻撃を強く非難 UNICEF・UNFPA・WHO共同声明

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ウクライナ危機 医療に対する攻撃を強く非難 UNICEF・UNFPA・WHO共同声明

calendar_today 13 3月 2022

軍事攻撃下で、キーウにある産院で生まれたマリア・ショスタックさんの息子アーサーくん© Mariia Shostak via UNFPA

2022年3月13日、ニューヨーク/ジュネーブ ー 国連児童基金(UNICEF)、国連人口基金(UNFPA)、世界保健機関(WHO)の国連3機関は、紛争が激化するウクライナにおける医療機関への攻撃に関して、以下の共同声明を発表しました。

* * *

国連児童基金(UNICEF)、国連人口基金(UNFPA)、世界保健機関(WHO)の3機関は本日、ウクライナの医療機関に対するすべての攻撃の即時停止を求めます。恐ろしい攻撃によって、患者や保健・医療従事者が殺害され、重傷を負い、重要な保健インフラが破壊されています。膨大なニーズがあるにもかかわらず、数千人が保健・医療サービスの利用を諦めなければならない状況にあります。

赤ちゃん、子ども、妊婦、病人、人々の命を守るために自らの命を危険にさらしている医療従事者など、最も脆弱な立場にいる人々を攻撃することは、非情な残虐行為です。

ウクライナにおける紛争が激化して以来、WHOの医療への攻撃に関する監視システム(SSA)を通じて、31件の攻撃が報告されています。そのうち24件では保健・医療施設が破壊され、5件では救急車が被害を受けました。こうした攻撃により、少なくとも12人が死亡、34人が負傷し、必要不可欠な保健・医療サービスの提供とアクセスに影響が出ました。

保健・医療や医療従事者に対する攻撃は、人々、特に女性や子ども、厳しい状況に置かれている人々が必要不可欠な保健サービスを利用できるかどうかに、直接影響します。ウクライナでは、女性、妊産婦、幼い子どもたち、高齢者の医療ニーズが高まっているにもかかわらず、暴力行為によって保健・医療サービスへのアクセスが著しく制限されていることが、すでに明らかになっています。

例えば、ウクライナでは紛争の激化以降4,300人以上の赤ちゃんが生まれており、今後3カ月でさらに8万人の女性が出産すると予想されています。妊娠・出産時の合併症の対処等に必要な医療用酸素や医療物資が、危険なほど不足しています。

ウクライナの医療システムは明らかにひっ迫しており、この医療崩壊は大惨事につながる恐れがあります。あらゆる努力をしなければ、こうした事態は避けられないでしょう。

人道支援パートナーや医療従事者が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やポリオの予防接種、ウクライナ全域の民間人や近隣諸国への避難を余儀なくされている難民の命を守る医薬品の供給など、必要不可欠な保健・医療サービスの提供を安全に維持し、強化できるようにしなければなりません。また国境地域では、子どもや妊婦のための迅速なケアや照会プロセスを含む保健サービスを、体系的に利用できるようにする必要があります。

人道支援者が、支援を必要としているすべての民間人に、どこにいようとも、安全かつ制限のない支援を届けられることが重要です。UNICEF、UNFPA、WHOはパートナーと協力し、命を守るサービスや緊急の保健ニーズに対応するための支援の規模を拡大しています。産科や新生児ケアに必要なものを含む緊急医療物資を、保健センター、仮設の医療施設や地下シェルターに安全に届けられるようにしなければなりません。

保健・医療ケアとサービスは、あらゆる暴力行為や妨害行為から守られるべきです。現在も続くCOVID-19のパンデミックによって、保健・医療システムとその従事者にすでに大きな負担がかかっている中、こうした攻撃が起こることで、民間人にさらに壊滅的な影響が出る恐れがあります。保健員・医療従事者のために、そして彼らが提供する命を守るサービスを必要とするウクライナのすべての人々のために、すべての医療施設およびその他の民間インフラへの攻撃を停止しなければなりません。

最後に私たちは、必要とする人々に迅速かつ制限されない人道支援を届けるため、即時停戦を求めます。ウクライナにおける紛争を終わらせるための平和的解決は、可能なのです。

 

UNICEF事務局長 キャサリン・ラッセル

UNFPA事務局長 ナタリア・カネム

WHO事務局長 テドロス・アダノム

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本文は当該記事を、(公財)日本ユニセフ協会の日本語訳を基に、UNFPA駐日事務所にて独自に翻訳・編集したものです。

 

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