2011年6月20日
ニューヨーク、国連
日本政府は18日、前国連人口基金(UNFPA)事務局長トラヤ・A・オベイド氏に、旭日大綬章を授与すると発表した。この章は1875年に創設された、天皇陛下から授与される名誉ある勲章のひとつであり、長年にわたり卓越した業績を上げてきた個人を表彰する場合に授与されるものである。
政府の発表によると、オベイド氏が日本の母子保健政策及び人口・開発分野での国際協力に多大に寄与したことが評価され、今回の受章に至ったという。
これに対し、現国連人口基金事務局長ババトゥンデ・オショティメインは、次のように述べている。「トラヤがこの名誉ある章を受章したことに、心よりお祝い申し上げます。長年にわたり、世界中で女性の権利の向上に向けて真摯に活動してきたことが、正しく評価されたのだと思います。この受章は、トラヤの指導力への賛辞であると同時に、人口と開発分野における日本の指導力の現れでもあります。」
2000年から2010年までの事務局長としての在任期間中、オベイド氏は10度来日し、秋篠宮同妃両殿下をはじめ、多くの大臣、政府高官と会見している。また、東京大学、関西学院大学でも講義を行った。
オベイド氏は、国連機関代表を務めた最初のサウジアラビア人であり、政府からの奨学金を受けて米国の大学に留学した最初のサウジアラビア女性でもある。
