声明文

5月23日「産科フィスチュラ国際撲滅デー」によせて―事務局長ナタリア・カネム

2019年05月23日

国連人口基金(UNFPA)事務局長ナタリア・カネムのメッセージ

2019年5月23日 「産科フィスチュラ国際撲滅デー」によせて

産科フィスチュラは人権侵害です-今すぐ撲滅を!

 

「恥」、「孤立」、そして「隔離」は、産科フィスチュラに苦しむ、世界中の何十万人もの女性や少女が直面している屈辱の一つです。産科フィスチュラとは、途中で停止したり、長時間に及んだ分娩による産道の損傷のことです。予防可能で主に治療可能なその疾患に苦しむ少女と女性は、しばしば慢性的な失禁に悩まされています。その結果として、彼女たちは痛烈な社会的不名誉に直面しているのです。

 貧しい女性と少女の多くが産科フィスチュラに苦しんでいます。彼女たちが速やかに治療を受けられないことは、彼女たちの健康と尊厳を奪うだけでなく、人権侵害にもなります。

 

UNFPAは「産科フィスチュラ撲滅キャンペーン」を主導し、2003年以来、UNFPAは10万人以上の産科フィスチュラ修復手術を支援し、このキャンペーンに賛同したパートナーはさらに数千件の手術を支援しました。その結果、アフリカ、アジア、アラブ地域、ラテンアメリカの55ヵ国以上で女性と少女が希望を取り戻し、生活を立て直すことができました。

 

産科フィスチュラ患者だったナシウェロ・ビソロモは、18歳の時、自宅での遷延分娩の結果、赤ちゃんを亡くしました。彼女はその後46年間、産科フィスチュラに苦しんできました。彼女はUNFPAが支援する産科フィスチュラの診療所のことを聞いて、手術を受けるために300 kmを旅するまでは、ほとんどすべての希望を失っていました。彼女の人生を変えた癒しの手術を受けた今、彼女は産科フィスチュラが治療できるということを広める活動をしています。

 

2018年に採択された産科フィスチュラ撲滅に関する国連決議で、国連加盟国は10年以内に産科フィスチュラの根絶を約束しました。今、国際社会は、その呼びかけに耳を傾けるべき時です。この目標を達成するには、投資、技術革新、およびパートナーシップの強化が必要です。行動を起こさなければ、持続可能な開発目標を達成し、「国際人口開発会議(ICPD)」の約束を実現させ、誰一人取り残されないことを確証するという私たちのチャンスを損なうことになります。

 

全ての女性や少女は、尊厳、希望、そして夢を奪われるべきではありません。産科フィスチュラは人権侵害ですー今すぐ撲滅を!

 

 

原文(英語)はこちら

 

 

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