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カンボジア:ウェスレー財団の支援によるジェンダーに基づく暴力の予防プロジェクト進捗報告第2弾

カンボジア:ウェスレー財団の支援によるジェンダーに基づく暴力の予防プロジェクト進捗報告第2弾

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カンボジア:ウェスレー財団の支援によるジェンダーに基づく暴力の予防プロジェクト進捗報告第2弾

calendar_today 01 8月 2022

協議会にて、女性省やNGOの代表がアプリケーションの機能や留意点について、話し合っている様子
協議会にて、女性省やNGOの代表がアプリケーションの機能や留意点について、話し合っている様子

国連人口基金(UNFPA)カンボジア事務所はウェスレー財団と、カンボジアの女性と少女達をジェンダーに基づく暴力から守ることを目指したパートナーシップ契約を締結し、「ジェンダー平等実現への道:カンボジアの女性と少女達をジェンダーに基づく暴力から守るプロジェクト」を進めています。第2四半期(2022年4月1日ー2022年6月30日)の進捗報告は以下の通りです。

 

1. ニーズ調査の完了

4月から6月にかけて、Mobile Safe Appに関するニーズ調査として、合計55名を対象としたインタビュー及びフォーカスグループディスカッションが行われました。アプリケーションのユーザーとして、女性工場労働者、大学生、暴力被害者に加えて、女性達を支援するNGO、国連機関、関係省庁、地方及び市区町村関係者、病院を対象とし、セクシャルハラスメントの実態や報告事例、どのような情報やサポートが必要とされているのか、国内外で開発及び使用されている暴力対策アプリケーションの比較や成功事例の分析、対象者のスマートフォンの利用実態、アプリケーションに求める機能や情報について聞き取り調査を行いました。

 

セクシャルハラスメントの実態として、性的な内容の発言、身体への不必要な接触、雇用主または上司からの性的な要求、卑猥な写真や記事をわざと見せたり、洗面所や公衆の場での無断の写真撮影やメディアでの共有が報告され、様々な形態のハラスメントや性的暴力が存在していることが明らかになりました。さらに重要なことは、これらの行為がハラスメントとして訴えるべき行為として認識されておらず、ただ我慢する、と答えた女性が多かったことです。この状況に対し、女性達と支援団体からは、セクシャルハラスメント及び暴力の種類や定義についての啓発活動、身の安全を守るために必要な情報、被害者を支援団体に繋げるためのシステムが必要との声があがりました。

 

カンボジアでは、ほとんどの女性労働者や大学生たちがスマートフォンを持っており、日常的にコミュニケーションや情報収集の手段として使用していることが明らかになった一方で、加害者にアプリケーションを使用していることを知られてしまう不安や、アプリケーションをダウンロードするためのデータ容量や通信料の不足が懸念として挙げられました。
 

2. 調査結果に基づく協議会の実施

6月にはこれらの調査結果をもとにして、30名の関係省庁及び支援団体を招いた協議会が開催されました。

 

アプリケーションの開発にあたっては、女性や暴力被害者のニーズを中心として、データ容量に配慮しつつ必要な情報を掲載すること、現存するサービスや支援団体を活用すること、利用者の安全と個人情報保護を第一とすることを確認しました。女性省の主導する女性への暴力防止のための国家行動計画に寄与する活動として関係者からの関心は高く、アプリケーションをより多くの女性に利用してもらうための広報戦略や、関係団体とのパートナーシップについても話し合われました。

 

 

第3四半期の活動予定: ソフトウェアの開発会社とジェンダーに基づく暴力の専門家がチームに加わります!

上述のニーズ調査の結果を踏まえて、ソフトウェア開発会社がアプリケーションのシステムを開発すると同時に、ジェンダーに基づく暴力の専門家が女性省及び関係者と協力しながら、利用者の安全と個人情報を保護するための助言や、アプリケーションに掲載する情報や資料の作成、医療施設や支援団体の搬送ネットワークの強化に取り組みます。

 

プロジェクト第2四半期進捗報告書はこちら

ウェスレー財団ウェブサイト、該当ページ(日本語)はこちら

ウェスレー財団ウェブサイト、該当ページ(英語)はこちら