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人口と開発問題に世界の国会議員がいかに取り組むか。2015年までに妊産婦死亡の大幅な削減、HIV/エイズ蔓延の阻止、極度の貧困層の半減、リプロダクティブ・ヘルスケアの完全普及などの課題が達成できるか否かは、議員の行動にかかっている。

来る11月21~22日、バンコクにおいて第3回『「国際人口開発会議(ICPD)行動計画」実施のための国際国会議員会議(IPCI/ICPD)』が開催される。本会議には、103カ国から180名もの国会議員や大臣が参加し、ミレニアム開発目標(MDGs)と1994年の国際人口開発会議(ICPD)において合意された「行動計画」を達成するための戦略について議論する。

本会議は、「人口と開発に関するアジア議員フォーラム」(AFPPD)、および国連人口基金(UNFPA)が主催し、アフリカ、中東、欧州、米州のそれぞれの地域の議員グループと、人口問題を考える国際組織「地球規模問題に取り組む国際議員連盟」の協力を得て開催される。また、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)とタイ国民会議が共催団体となっている。

人口と開発分野における目標達成に不可欠である適切な資金援助、効果的な政策と法律、政治的コミットメントに関して、先ごろ調査が実施された。その中で、先進国・開発途上国の国会議員が、カイロ会議以降の当該分野で成された成果と問題点について指摘し、今回の会議はこの調査結果をもとに議論が行われることになっている。

マハ・チャクリ・シリントーン王女が開会を宣言し、国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイド、アジア太平洋経済社会委員会キム・ハク・ス事務局長、国際家族計画連盟ジル・グリア事務局長が基調講演を行う。また、AFPPD議長福田康夫議員が本会議の議長を務める。取材の問い合わせには、参加者の中から各地域の議員連盟を代表する大臣や国会議員の協力が得られることになっている。

11月22日(水)には、国連人口基金事務局長、福田議員、AFPPD マレニー・スカベジョボラキット事務総長による記者会見が、午後1時から国連会議センターで行われる予定である。

国連人口基金事務局長は「国会議員は、人権を擁護し人々のニーズに応える立場にいます。この国会議員による会議は、「ICPD行動計画」とミレニアム開発目標に向けての進捗状況を確認し、貧困削減、妊産婦の健康とリプロダクティブ・ヘルスの改善、HIV/エイズ蔓延の防止、ジェンダーの平等推進といった国際的な開発目標達成のために必要な資金や人的資源を確保する一助となるに違いありません」と語った。

詳細については、ウィリアム・A・ライアン(William A. Ryan)までお問い合わせください。 Tel: +66 2 288 2446 携帯: +66 89 897 6984 email: ryanw@unfpa.org

日程:11月21日(火)、22日(水)
場所:国連会議センター(タイ、バンコク)