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内容:写真展
場所:トロント大学 ハートハウス
日時:2006年8月1日~8月31日
開会レセプションパーティ:2006年8月11日

世界中の貧窮に陥った若者にとって、貧困からの自由とは夢そのものである。「夢を追う:ミレニアム開発目標を象徴するユースフェイス」は、若者8人のそれぞれの言葉で彼ら/彼女らの生活を追った写真展である。この移動展はトロント大学ハートハウスで8月1日から8月31日まで開催される。世界人口の3分の1を占め、その85%が発展途上国に住む10歳から24歳の若者に貧困が与えている影響を国際的に認知してもらうことを目的に行われている。

トロント大学ハートハウス、大ホールにて8月11日金曜日午後8時から10時まで、若者の活力、創造力、可能性を称える開会式典が行われる。ゲストには医療ジャーナリストで唯一人3つのジャーナリズムの大賞 (ピーボディー賞、ジョージ・ポーク賞、2度のピューリツァー賞) の受賞者である、ローリー・ギャレット氏を迎える。ギャレット女史はベストセラーとなった「カミング・プレイグ―迫りくる病原体の恐怖」と「崩壊の予兆― 迫りくる大規模感染の恐怖」の著者でもある。またモントリオールのバンド'The Stills'とHIV/エイズに感染している女性によるそれらの女性のためのNPO団体'The Positive Voice Theatre'一座によるエンターテイメントも予定されている。他のゲストには国連人口基金HIV/エイズ部長スティーブ・クラウス(Steven Kraus)や写真展の若者の1人であるジャクソン・リチャード(Jason Richards)氏が含まれる。

またこの展示会では8人の若者のフォトエッセイを作成したアルゼンチン出身の世界報道写真審査委員長で、ニュー・ジャーナリズム賞を受賞したディエゴ・ゴールドバーグ(Diego Goldberg)氏と、彼らの物語をシンプルだが喚起的な言葉でつづった、アルゼンチンの日刊紙クラリン前編集長でジャーナリストであるロバート・グアレスキ(Robert Guareschi)氏の作品も展示される。

「この展示会の目的は、世界には機会を与えられるのを待つ若者が何百万人といるということを、私達がしっかりと意識することです」と、国連事務次長で国連人口基金(UNFPA)事務局長トラヤ・A・オベイドは語る。

『夢を追う:ミレニアム開発目標を象徴するユースフェイス』は入場無料で午前8時から午後8時までトロント大学ハートハウス内マップルームで一般公開される。1カ月にわたる展示会はハートハウス、国際保健センターとトロント大学学生部の協力によって実現する。

「夢を追う」は経済社会局(DESA)、国連アフリカ経済委員会(UNECA)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国連人口基金(UNFPA)、国連ミレニアムキャンペーン(UNMC)、世界銀行(WB)、若者雇用ネットワークの協力とフィンランド政府からの資金援助を受けて、国連関係機関が合同で発案したイベントである。「夢を追う」は、ブラジル、カンボジア、インド、ジャマイカ、モロッコと、ウガンダ北部、ウクライナのキャングワリ難民キャンプに住む若者が使い捨てカメラで撮った写真とエッセイを取り上げている。「夢を追う」の展示はニューヨークで始まり、ジュネーブやドイツ、ガーナを経て世界中を回る。