有森裕子 国連人口基金親善大使が「女性スポーツ賞」を受賞しました。
これは、女性のスポーツ参加などに貢献した関係者や組織を称えるため、国際オリンピック委員会(IOC)が2000年に創設した賞で、毎年五大陸から一人ずつ受賞者が選出されます。今年のアジアからの受賞者として、有森裕子 国連人口基金親善大使が選ばれました。同賞を日本人が受賞するのは初めてです。
有森氏は、1992年バルセロナ五輪で銀メダル、96年アトランタ五輪で銅メダルを獲得。引退後は特定非営利活動法人「ハート・オブ・ゴールド」を設立し、カンボジアでのハーフマラソンを通じて地雷の犠牲となった子どもたちのスポーツ参加を支援するなど、国際的な社会活動をする傍ら、2002年から国連人口基金の親善大使に就任しました。
国内外のスポーツイベントや講演会を通じて、女性や子どものスポーツ参加を推進しながら、親善大使として、毎年アジアやアフリカの開発途上国を訪問してきました。視察の後には、女性の地位向上やジェンダーの平等、HIV/エイズ予防の重要性を、一人でも多くの人々に知らせるため、日本国内での講演会やマスメディアを通じた啓発活動に取り組んでいます。
アスリートとしての社会的地位や影響力を活かし、女性や若者たちにとってのロールモデルとも言える有森氏の実績が評価された素晴らしい受賞です。
有森裕子 親善大使のコメント:
このような素晴らしい賞を、アジアの代表として頂けたことは、私にとりまるで夢のようです。権威あるこの賞を、まだ43歳しか生きていない私が受賞するのは早いような気さえします。しかしこの賞は、私にというよりも私の周りで共に活動し、支え頑張ってくださった多くの人たちに与えられた賞と考えて、胸を張って今日のこの日を心から喜びたいと思います。