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マダガスカル、ベキリ – 2月19日、日本はマダガスカルとの政府間協力、またUNFPAとのパートナーシップの一環として、UNFPAが実施するドローンを使ってラストマイルまで医薬品を配送する革新的なプロジェクトを支援します。本プロジェクトは、南部の3地域(アノシー、アンドロイ、アツシモ・アンドレファナ)、南東部の2地域(ヴァトヴァヴィー、フィトヴィナニー)にある100の医療施設を対象に実施されることになっており、2月19日にマダガスカル南部の都市ベキリで開始式が行われました。

開始式では、モバイルクリニック(移動診療所)の追加寄贈と、日本政府から1,111,111米ドルの新たな支援により今年1月から12か月間に渡って実施される新プロジェクトの開始式も同時に行われました。

マダガスカルでは、南部で3年以上続く慢性的な干ばつと、南東部のサイクロンによる被害により人道上の危機的状況が生じています。これらの地域では、道路の寸断により医療施設への医薬品の供給が途絶え、住民は質の高い医療にアクセスできない状況にあります。また、ジェンダーに基づく暴力の被害も増加しています。

このような人道危機的状況にある最も脆弱な女性や少女8万人を対象に、UNFPAは家族計画やリプロダクティブ・ヘルスサービスへのアクセス向上と、ジェンダーに基づく暴力の被害者救済支援を強化します。

2020年以降、日本政府とUNFPAはマダガスカル保健省へのモバイルクリニックの供与を通じて、支援が届きにくいラストマイル に住む数千人の女性や少女に、家族計画や妊娠・出産に関する支援を提供してきました。今回、モバイルクリニックの追加供与と、新たにドローンを用いた革新的な医薬品の配送プロジェクトを実施することにより、より多くの女性と少女の命を救い、「誰一人取り残さない」支援を目指します。

プロジェクト開始式では、阿部康次 駐マダガスカル兼コモロ日本国特命全権大使、ランドリアマナンタニー・ゼリ・アリベロ保健大臣、コフィ・クアメUNFPAマダガスカル常駐代表のほか、プロジェクト対象の各地域(アンドロイ、アノシー、アツシモアンドルファナ、フィットビナナ、ヴァトヴァヴィ)代表が出席しました。