キーウ、ウクライナ - ウクライナの女性と少女に不可欠な性と生殖に関する保健サービスと物資の提供を持続するため、日本政府は、ウクライナ全土の24の病院に包括的かつ高品質の医療物資を供給し、緊急にそれらを必要とする女性と少女を支援できるよう120万米ドルを提供しています。

ロシアによるウクライナへの本格的な軍事侵攻の開始以来、性と生殖に関する健康に取り組む国連機関であるUNFPAは、104トンのインター・エージェンシー・リプロダクティブ・ヘルス・キット（IARH）、物資、医薬品をウクライナ国立医療パートナーに提供してきました。攻撃が激化し、最大規模の人口移動が起きているウクライナ全土において、命を救うサービスを継続して入手できるようにするために、質の高い性と生殖に関する保健物資の提供が引き続き重要です。

戦争によりウクライナの医療サプライチェーンシステムが被害を受けたため、緊急の産科・新生児ケアの提供の際に必要な物資や基本機器が恒常的に在庫切れとなっています。電力や酸素供給が制限され、産科病院を含む医療施設が軍事攻撃を受けているため、これらの命を救うサービスへのアクセスがさらに制限を受けています。

日本政府の支援により、UNFPAは性と生殖に関する保健物資の安定供給を確保し、さらに改善します。これにより、人道・開発の連携を支援し、ウクライナの医療システムの強化につながります。

この1年間のプロジェクトを通じ、女性と少女は、命を救う性と生殖に関する保健サービスを途切れることなく入手することができ、ウクライナのヘルスケアを提供する能力がこの人道的緊急事に効果的に対応できるように強化されます。必要な医薬品と物資は、24の産科病院とウクライナのさまざまな地域にある周産期センターに送られる予定です。

予測可能かつ信頼でき、費用対効果の高い供給計画が実施されることにより、年間を通じて在庫過多や在庫切れを起こすことなく物資の供給ができるようになります。

日本の戦略的支援により、UNFPAは、女性と少女が性と生殖に関する健康やジェンダーに基づく暴力の予防・対応サービスなど、質の高い命を救うサービスを継続的に享受できるよう保証します。日本はUNFPAの長年の人道支援パートナーであり、女性と少女、および最も弱い立場にある人々の緊急ニーズを支援し、誰一人取り残されることがないように取り組んでいます。

2023年、UNFPAウクライナ事務所は、女性や少女、その他支援を必要とする脆弱な立場に置かれている人々に命を救うサービスを提供するため、ウクライナの人道支援の資金として7,012万5000米ドルを必要としています。