国連人口基金(UNFPA)は、ハイチの大地震の被災者に対する緊急人道支援を行うための国連機関や他の実施パートナーとともに活動を続けている。
現在できる限り詳細な被災者数や建物への被害状況を確認するため、ハイチの首都ポルトープランスで専門家による調査が行われている。
「大地震に被災されたハイチの方々に、謹んでお見舞い申し上げます。国連人口基金は、女性特有のニーズを満たし、妊産婦死亡を防ぎ、安全に出産を迎えられるように、性と生殖に関する健康を維持するための緊急キットを配布しています」と国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドは述べた。
被災地で国連人口基金は、特に緊急時に支援が行き届かない妊婦を優先して支援を行っている。推計によると、妊娠可能な女性は全被災者の4分の1にあたり、そのうち数千人が現在妊娠中という。ハイチでの妊産婦死亡率は670(出生10万対)で、この地域の中で最も高い。現在、出産のための設備が整っている保健施設の利用は限られており、妊婦が合併症を発症し、妊娠や出産が原因で亡くなる危険性がさらに高まっている。
国連人口基金は、救命手術に必要な基礎的な薬品、機材や用具等の物資が入った、性と生殖に関する健康を維持するための緊急キットを配布する活動を現地で行っている。また、大きな自然災害が発生すると、基本的な保健サービスを受けられなくなることが多いため、どんなに劣悪な状況下でも尊厳が守られるよう、基本的な衛生用品を女性と女児に供給している。
「今回の大災害による被災者の健康状態への被害を和らげ、コミュニティーの保健システム全体の機能を回復させるためには、女性が健康で安心して生活できるようにする必要があります。女性のニーズに配慮することは、女性の家族やコミュニティーのニーズを満たすことにもつながるからです」と、国連人口基金人道支援室長ジェミラ・マフムードは言った。
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