現在地

「より強化した政治的リーダーシップ、予算の増大、そして人的資本増加などの対策は、女性と少女の権利拡大や健康の促進、また、彼女たちの地位向上のために必要である。」また、「これらの対策と幅広い能力をともに活用し、HIV感染者数、妊産婦死亡率の削減、そして、女性に対する暴力を防止しなければならない。」と国連人口基金事務局長トラヤ・オベイド氏は語った。

オベイド氏は、昨日の世界女性デーに開催された女性の地位委員会において、「我々は、女性、またすべての国民、特に不利な立場に立つ人々の生活に大いに関心を払う政治リーダーを求めている。」語った。また、この会議では1995年に北京で行われた第4回世界女性会議の実施状況の評価についても行われた。

オベイド氏は北京行動綱領の重要な指針として、特に1994年の人口と開発に関するカイロ国際会議の目標達成に対する先週の新たな支援を歓迎した。

「カイロと北京の議題は潜在的な関連性がある。」と、オベイド氏は語った。また、「それは、概念としての人権、ジェンダーの平等について、その2つの議題が同様に焦点を当てているということです。」更には、「1990年代に行われた国連の国際会議での議決案の徹底した実施がミレニアム開発目標達成のために必要である。」と強調した。

「10年前の北京会議においてさえ、世界のリーダーたちは少女や女性に関する問題の進展なしに、他の問題は進展し得ない、ということに同意していた。」とオベイド氏は語った。「彼らは、世界中で最も危急の問題については、十分かつ平等な女性の参加なくして解決されることはない、ということで意見を一致させている。」さらに、女性と少女の教育と地位向上に対する財政支援が、最も重要であるということも加えてオベイド氏は述べている。

「世界中のすべての地域における多くの成功とともに、北京行動綱領以来、多くのことが達成されてきた。」とオベイド氏は続けた。「私たちはカイロと北京とミレニアム開発の宣言を十分に満たすためには、まだまだ成すべき課題が残っている。」と彼女は語った。

オベイド氏は、さらに進んだステップとして、セクシャルライツの権利が保証されなければならないと述べ、「これは単なる健康の問題ではない。それは、人権の基礎であり、持続可能な人間開発である社会正義の問題である。」と付け加えた。

「私たちは、その数を知っている。」と、オベイド氏はリプロダクティブ・ヘルスの問題について述べた。「毎分ごとに、1人の女性が産科、または出産合併症によって死亡し、10人がHIVに新たに感染し、これは女性と思春期の少女たちを特に苦しめている。私たちは何をするべきなのか知っているのだから、このような状況を現実のものにしてはならない。」

オベイド氏はさらに、「2005年、またさらに次の時代の課題は、多くの国際機関間の協定を実行に移すことである。」と付け加えた。