初夏の候、皆様ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
昨年6月から既に約1年間展開している「お母さんの命を守るキャンペーン」におきましては、皆様から大変温かいご支援をいただいております。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
このキャンペーンでは、様々な著名人、企業の方々と連携し、多彩なイベントが開催されました。その中から、最近実施された幾つかをご紹介します。
4月11日には、株式会社 キッズシティージャパンの皆様の協力で、お父さん 100名を「キッザニア東京」にご招待し、有森裕子国連人口基金親善大使が講演を行いました。応募の際に書き添えられたお父さんからパートナーへのメッセージには、様々な感謝や思いやりの言葉が綴られていました。
4月25日には、さくらの会が「お母さんの命を守る」というテーマのチャリティーコンサートを開催し、それまでに集めてくださった2,290人分のサポーター登録に加え、当日は更に2,000人を超える方々にサポーターとして登録いただきました。
また、5月のゴールデンウィークには売上の一部をご寄付くださる写真家レスリー・キー氏の写真集「SUPER TOKYO」が発売されました。その出版を記念して開催された写真展には、2週間の会期中に約5万人近くの方が来場されました。
さらに母の日に向けて、最近メディアでも頻繁に取り上げられているTwitterを使用した、「お母さん、ありがとう。」~母の日メッセージコンテスト~を開催いたしました。多くの著名人サポーター、協力企業・団体の皆様から賞品を提供いただいたこのコンテストには、お母さんへの心温まるメッセージが多数寄せられました。
これらのイベントを通じて私どもに寄せられた多くのメッセージやご意見にふれ、お母さんへの感謝の気持ちは、世代を越えて普遍的なものだと、改めて実感しています。一方で、その気持ちを直接伝えることが叶わない国が世界には未だ多く存在します。シエラレオネやアフガニスタンでは、妊娠や出産が原因で亡くなる女性は7人に1人(日本では1万1,600人に1人)。この救えるはずの命を守ることができれば、もっと多くの人々が、それぞれの思いをお母さんに直接伝えることができるでしょう。
2010年は、国際保健の中でも特に母子保健が注目されています。6月にカナダで行われるG8サミットでは議題の一つに母子保健が取り上げられます。また9月には、ミレニアム開発目標を見直すためのサミットがニューヨークの国連本部で開催され、国際社会が妊産婦の健康を守るために取組む必要があることを再認識することになります。
7月11日の「お母さんの命を守るキャンペーン」終了まで、残り1カ月を残すばかりとなりました。今月は、今一度皆さま方のお力をお借りし、サポーター登録の呼びかけを一層推進して参ります。途上国のお母さんを守ることの重要性をより多くの方々に伝え、その声を日本政府に届けるため、皆さまのご協力をお願い申し上げます。
