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2002年9月1日、私、池上清子は国連人口基金 東京事務所所長に就任しました。これまでの経験を生かし、日本のみなさんに人口問題、特に性と生殖に関する健康/権利 や女性のエンパワーメント の重要性への理解を深めてもらえるよう、活動していきたいと思います。

日本では、人口問題や家族計画というと、過去の問題で、私たちには関係がない、と思われがちです。しかし、日本の少子化現象の背景にあるのは、経済的理由を始め、不十分な育児サポート、男性の育児参加が少ないなどの問題です。女性が子どもを産みたくても産めない現状があります。妊娠や出産について、自分の自由な意思で決められる社会かどうかという点では、開発途上国の人口爆発と問題の根本は同じです。また、若い人たちは、HIV/エイズ や性感染症の問題を通して自分の身体や健康について考えることで、開発途上国の同世代の人々との間に共通の認識が生まれます。

人口問題は、私たち日本人にとっても非常に大きな、そして身近な問題です。今、何をすべきなのか、一緒に考えてみませんか?