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2002年9月1日に国連人口基金東京事務所が産声をあげてから、丸4年が経過いたしました。これからは節目となる5年目を迎えることとなります。今日に至るまでの皆様のご支援に感謝いたします。

東京事務所はこれまで,人口問題、特に性と生殖に関する健康/権利や女性のエンパワーメントHIV/エイズ予防の重要性を、シンポジウムや講演会などを通じて日本の皆様に呼びかけて参りました。

また,マラソンランナーの有森裕子氏を国連人口基金親善大使として迎え,開発途上国の視察を通して,幅広いPR活動への参加もしていただいています。

しかし,一方,世界ではインド洋大津波,パキスタン北部の大地震,レバノン紛争等,災害や紛争が絶えず,その中で重大な健康被害,性的被害,不十分な妊産婦ケアに対応した迅速かつ的確な人道支援活動も求められてきています。

これらの情報を常に日本の皆様にも発信し,問題意識を共有していただくことを通してご協力をいただくことも私たちの仕事であると考えています。2005年10月のパキスタン北部大地震の際には,国連人口基金の緊急支援活動に呼応して,パートナーNGO「NPO法人 2050」による「緊急いのちのキャンペーン」が実施され,皆様方の善意の寄付金が集まりましたが,こういった活動も今後積極的にしていきたいと存じます。

9月6日グリニッジ標準時正午(日本時間では同日21時)には本年度版の「世界人口白書2006」が世界同時発表されます。今年のテーマは「女性と国際人口移動」です。詳細については、また改めてご案内させていただきます。

今年も、「白書」の内容をわかりやすく日本の皆様にお伝えし,人口問題が抱える様々な側面を、身近で、かつ私たち自身にも重大な影響を及ぼすテーマであるということをお伝えしたいと思います。

5年目も引きつづきご支援とご指導をよろしくお願いいたします。