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今月はじめにコスタリカを襲った地震の被害を被った妊婦や若者が保護を受けられずにいる。緊急避難所に強制退去した人々は4,000人近くにのぼり、女性と子どもがこのほとんどを占める。また、2万5,000世帯が飲み水を確保できずにいる。1月8日の地震によるこれまでの死者は20人と報告されているが、救助隊員たちによると、まだ多くの被害者ががれきの下敷きになっているという。

国連人口基金(UNFPA)は、政府機関やNGOと協働しながら、妊娠後期の女性とその子どもたちのために避難所の設置や特別な支援を行っている。ほかにも、救援作業のための輸送援助のほか、数千人の人々に衛生キットを支給し、また10~24歳の子どもと若者に避難所生活の気晴らしとなるような支援活動も行っている。

国連人口基金コスタリカ事務所代表補佐のパトリシア・サルガド(Patricia Salgado)は、「国連人口基金は、出産を間もなく迎える女性のための特別な避難所を設置し、妊婦と間もなく生まれる子どもたちの命を守っている」と述べた。

過去の事例から、被災後やその後の復興期には、妊娠に関連する死亡や性的暴力が急増することが明らかになっている。産前健診、専門技能者の立会いのもとでの出産、および緊急産科ケアなどのリプロダクティブ・ヘルス・サービスが十分に提供できなくなる。また、若者HIVに感染しやすく、そして性的搾取の対象となりがちだ。多くの女性が、家族計画サービスを享受することができなくなり、危険な条件のもと、望まれない妊娠の危険性にさらされることになる。

国連人口基金は、こうした状況下において迅速な対応をし、コミュニティーのリプロダクティブ・ヘルスを保障し、突発的な危機的状況を脱し、復興段階に移行する支援を行っている。また、保健分野の査定を緊急に実施し、適切かつ効率的な救援活動を可能にしている。

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