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国連人口基金が東京事務所を開設

国連人口基金が東京事務所を開設

Press Release

国連人口基金が東京事務所を開設

calendar_today 20 8月 2002

国連人口基金は2002年9月1日に東京事務所を開設する。事務所は、東京都渋谷区神宮前5丁目53-70 UNハウス(国連大学ビル)内に置く。

トラヤ・オベイド 国連人口基金事務局長は、「国連人口基金の上位拠出国の1つで、人口分野の国際的リーダーである日本に事務所を開設できることは国連人口基金にとって喜ばしいことである。我々は、東京事務所が日本政府および日本の人々と国連人口基金とのパートナーシップのさらなる強化に寄与することを期待している。また、見識高い池上清子氏を所長として迎えることができて光栄である。」と述べた。初代事務所長には池上清子氏が就任する。オベイド事務局長は10月1日に国連大学で予定されている東京事務所開所記念イベントに出席を予定している。

東京事務所の主要な役割は、国連人口基金の任務と国連人口基金が取り組んでいる諸問題について日本の人々の関心を高めることであり、それによって、政策決定者、報道関係者や国民一般からの支援の増大を図ることである。この目的のため、同事務所は、外務省および関連省庁と密接な連携を図る。また、国連人口基金と協力しながら開発途上国でのリプロダクティブ・ヘルス・プロジェクトやアドボカシー(政策提言)活動を行なっている「家族計画国際協力財団(ジョイセフ)」や、日本とアジアの国会議員と共に活動し、アジア地域の人口調査等を実施する「アジア人口・開発協会(APDA)」などの非政府組織(NGO)とも連携を維持していく。また国連人口基金と日本の国会議員、特に「国際人口問題議員懇談会(JPFP)」とのパートナーシップ強化に努力する。さらに、同事務所は日本および国際的な報道機関に対し、国連人口基金を代表することになる。

池上氏は人口分野における日本の専門家としてよく知られており、1983年よりジョイセフに勤務している。現在、ジョイセフ企画開発事業部長として、国内外において人口とリプロダクティブ・ヘルスのアドボカシー活動を担当している。また、同氏は、国際家族計画連盟(IPPF)のロンドン本部にて資金調達担当官として2年間勤務した経験をもち、ジョイセフでは国連人口基金と協力しながらアジア、ラテン・アメリカ、アフリカにおけるリプロダクティブ・ヘルスのプログラム実施にも携わった。ジョイセフ入団前には、ニューヨーク国連本部や国連難民高等弁務官事務所東京事務所での勤務経験をもつ。最近の池上清子氏は、外務大臣の下に設置された第2次ODA改革懇談会の委員でもあった。また、内閣官房長官の下に設置されたアフガニスタンの女性支援に関する懇談会の委員でもある。