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国連人口基金(UNFPA)とアフリカ、カリブ海、太平洋諸国(African, Caribbean and Pacific Group of States、ACP諸国)は本日(25日)、連携強化のための合意書に調印した。両者は、HIV/エイズを含むリプロダクティブ・ヘルスに関する諸問題、貧困削減、ACP諸国79カ国の開発促進の分野でパートナーシップの強化に取り組む。この合意は開発途上国に暮らす人々の健康促進とよりよい生活を支えるための資金調達を促すものとされている。

トラヤ・オベイド国連人口基金事務局長は本日ブリュッセルで行なわれた調印式で、「国連人口基金とACP諸国はともに貧困撲滅を目指し、ミレニアム開発目標達成のためには人口とリプロダクティブ・ヘルスの問題が解決されなければならないという共通認識をもっています」と述べ、この合意による共通目標の達成のための連携強化に歓迎の意を表明した。

この合意は、HIV/エイズを含むリプロダクティブ・ヘルスの課題は人々の基本的なニーズを満たす政策の根幹にあるべきとの認識に立って、リプロダクティブ・ヘルス、ジェンダーの平等、女性・女子の教育、女性の地位向上、持続可能な開発の促進と相互の密接な関係を強くうったえている。

また合意では、国連人口基金とACP諸国両者がACP諸国の開発計画の中に1994年カイロで開催された国際人口開発会議(International Conference on Population and Development、ICPD)の目標を盛り込むことで、持続可能な開発を進めていくことが盛り込まれている。

両者の連携では、特に性と生殖に関するプログラムと貧困削減のプログラムの推進に焦点が当てられており、共同で訓練プログラムや開発計画策定および実施をすることになっている。