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国連人口基金は、持続可能な開発にはリプロダクティブ・ヘルスと女性の権利の確保が必要不可欠である、という声明を発表した。

和気邦夫 国連人口基金事務局次長は、「貧困・人口・環境問題は相互関係にあり、まず最初に、人口問題が解決されなければ、貧困削減や自然保護の実行が困難です。また、現在人口のほとんどが途上国で増え続けているものの、その速度はかつての半分にまで減少している事実は、女性が自ら、より少なく生むことを選択してきた結果です。女性が、その権利を法律によりきちんと守られ、そしてヘルスケアや教育が女性によって享受される時に初めて個人を超え、社会全体に恩恵をもたらすものなのです」と述べた。

和気氏は、「1994年のカイロ会議で決議された教育・リプロダクティブ・ヘルス、母性の保護、およびHIV予防が、ミレニアム開発目標(MDGs)である2015年までに貧困と飢餓を半分に削減し、妊産婦・乳幼児死亡率を低下させ、HIV/AIDSの蔓延を食い止め、男女平等を促進し、環境的に持続可能な発展を達成するための重要な鍵となるのです」と述べた。