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国連エイズ合同計画(UNAIDS)、世界保健機構(WHO)、国連人口基金(UNFPA)は本日、エイズ予防を強化するとしたEU(欧州連合)の声明文を支持している。EUはこの声明文の中で、加盟国、特に開発途上国のHIV/エイズの問題に取り組むことを再確認している。

UNAIDS、WHO、国連人口基金は、さらなるエイズの蔓延を防ぐ為、エイズ予防の範囲や規模を迅速に拡大することを求める声明文を支持している。エイズ治療やケアへのアクセスを拡大する包括的な取り組みの一環として、HIV予防を拡大することが不可欠である。エイズ予防・治療・ケアへ全ての人々がアクセスできるようになることが、世界の当面の課題とすべきであるとしている。

エイズに関するUNAIDS/WHOの最新報告書によると、ハイチ、ケニア、ジンバブエなどの国々で、HIV予防プログラムが、エイズ感染の蔓延を抑えるのに、重要な役割を担っていると報告されている。プログラムの恩恵を受けている人々もいる一方で、2005年には新たに500万人の感染が報告されており、HIV感染者推計総数は、4,000万人を超える。

HIV感染の危機にさらされていながらも、基本的な予防サービスを受けられるのは、世界中で5人に1人に満たない。また、HIV感染者のうち、実際に検査を受け、自分が感染しているという事実を知っているのはたった10人に1人である。