国連人口基金の報告によると、中国海南省の長江地域での産児制限撤廃により中絶数が減り、よりバランスのとれた男女比の出生となることが判った。
本部ウェブサイト"News Story" では、一つの県で国連人口基金が支援した政策の実施が、2004年12月、その地域全体で適用されることとなったと述べている。農村地域で生活するカップルは、地域の条例により子どもは2人までとされているが、第一子出産後、第二子の出産まで最低4年の間隔をあけるという制限が撤廃された。
当局はこの変化について、娘しかいない家族への経済的誘因となり、また男女産み分けによる違法の中絶を減らしていると、強調している。2000年には、海南省では男児の出生の割合が国内で最も高く、今日ではより自然で比率のとれたものになっていると保健医療サービス提供者は述べている。
国連人口基金は、十分な情報を与えられた上で、当事者本人が選択できるインフォームド・チョイスの原則に基づき、各々のカップルの必要性に応じたリプロダクティブ・ヘルスサービスと、自主的な家族計画サービスの提供を推進している。海南省での結果により、中国におけるこの啓発活動が効果的であるという事実が示された。