ニュージーランド政府は、2005年の国連人口基金(UNFPA)への拠出金を100万ニュージーランドドル(NZドル)増額し、400万NZドルとすることを決定し、トラヤ・オベイド国連人口基金事務局長の首都ウェリントン市訪問にあわせて発表した。
オベイド氏は「この拠出金は世界中のより多くの女性の妊娠・出産のため、そしてより多くの家族が基本的ヘルスケアを享受するために役立てられるでしょう」と述べ、この発表を歓迎した。「この決定は、太平洋地域そして世界における人口、リプロダクティブ・ヘルス問題に対し、ニュージーランドが真剣に取り組もうとしている姿勢を再認識させるものです。」とも述べた。
マリアン・ホッブス ニュージーランド外務貿易副大臣はこの発表の中で、「高い妊産婦死亡率、HIV/AIDSの蔓延、10代の妊娠や家庭内暴力は国連人口基金が取り組んでいる問題のほんの一部分です。しかし、これらの問題というのは、現在開発途上国が直面している大きな課題のうちに含まれている、ということも事実なのです。」と述べた。
「主要拠出国ではないニュージーランドのような国が差別化を図るには、社会的にも評価が高く、なおかつ影響力のある組織と連携をしていくことが重要です。国連人口基金がまさにその組織であると思います。」とホッブス氏は述べた。