国連人口基金は今週の火曜日、9月10日に行われた190番目の国連加盟国としてのスイスの加盟承認を心から歓迎します。スイス政府ならびにスイス国民に対し、国連ファミリーの一員となったことに関して、お祝いを申し上げます。
スイスは、国連人口基金を含む、国連および国連諸機関・諸基金・諸計画の、理念・目的・活動に対する重要な支持者であり、平和、人権、持続可能な開発、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、女性のエンパワーメント、環境保護などといった課題のために、闘ってきた国です。
スイスは長年にわたり、オブザーバー国として人口と開発に関する国連の活動に対して貢献し、協力してきました。過去10年間のほとんどの期間、スイスは国連人口基金に対する通常予算の拠出国上位10番以内を占め、国連人口基金発足以来約1億2,000万ドルを拠出してきました。これに加えて、スイスはニジェール、ルワンダ、ベトナムにおける安全な母体を確保するための信託基金を継続、また、西アフリカのベニンでの人口調査に関する国連人口基金支援に援助してきました。
さらに、スイスの科学者・気球パイロットでもある国連人口基金 親善大使のバートランド・ピッカード(Bertrand Piccard)氏は、人口、リプロダクティブ・ヘルス、開発のニーズに対する啓発を支援してきました。ピッカード氏は1999年、気球による初の世界一周旅行を達成し、国際的に知られるようになりました。
国連人口基金職員一同、スイスが国連に新しく加盟することに際して、スイス政府並びにスイス国民と、今まで以上に緊密に活動が続けられることを期待しています。
私は、スイスの国連加盟が、我々の共通の家である地球に対する脅威、つまり、極度の貧困、妊産婦死亡率・疾病率、HIV/AIDS、リプロダクティブ・ヘルス/ライツのような、ミレニアム(新千年紀)の諸課題を克服するための国連の能力を強化するものと信じています。こうした諸問題に取り組むパートナーシップの姿勢を弱めることはありません。