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20のカリブ海諸国・地域は今日、1994年の国際人口開発会議(ICPD)における行動計画への明確なコミットメントを再確認した。彼らはまた、計画の実施は極度の貧困と飢餓の根絶を含む「ミレニアム開発目標の達成に必要不可欠である」と宣言した。

今回の会合は、10年近く前に採択されたICPD行動計画の実施の進捗状況を評価するためのもので、各国はリプロダクティブ・ヘルス/ライツや男女の平等、女性のエンパワーメントを保障することを約束した。また、思春期の若者が、青年に向けたセクシュアル・ヘルスやリプロダクティブ・ヘルスについての情報や教育、サービスを受ける権利を持っていることも確認された。

また各国は、HIV/AIDSをカリブ海地域の経済・社会構造に対する主要な脅威と考え、リプロダクティブ・ヘルス計画に照らして、この流行病に対し予防や治療、ケアを通じて取り組むことを約束した。

より広範な問題に関しては、カリブ海諸国の人口・経済・社会が受けてきた損害の主因は、構造調整計画や重債務返済、不公平な貿易慣行により損害を受けてきたと述べた。各国は国際援助ドナー国に対し、ICPD行動計画実施のためのさらなる資金援助を求めた。

2日間の会議の冒頭で、トリニダード・トバゴ計画・開発相(Minister of Planning and Development)カミル・ロビンソン・レジス(Camille Robinson-Regis)氏は1994年のカイロ会議を「思索や構想において画期的であった」と評した。

「人口問題とは数字上の問題だけではない。それは、日常的課題を抱えながらも、呼吸をして生きている人間個々人の生活の問題なのである」と彼女は述べた。「それは男女の平等・公正やジェンダーに基づくあらゆる暴力の排除に関する問題である。またそれは、望まれた子どもの準備、そして彼らに健康な小児期を提供することに関する問題でもある。それは全人類の生活水準向上の問題なのである。」

トリニダード・トバゴの人口と開発に関する国家政策は、カイロ計画とそれが掲げる持続的経済成長、母子死亡数の低減、リプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセス向上といった目標に導かれているとロビンソン・レジス氏は述べた。

国連人口基金(UNFPA)ラテンアメリカ・カリブ海地域局長(Director of the Latin America and the Caribbean Division)マリセラ・パドロン(Marisela Padron)氏は、財源的制約の下で、カリブ海諸国のICPD計画実施への試みを指導した。彼女は、各国は乳児・妊婦の死亡数を削減したものの、全ての人のリプロダクティブ・ヘルスサービスへの平等なアクセスを保障するためには、さらなる努力が求められると語った。

彼女は「国連人口基金は、カリブ地域の女性たちが健康で望まれた赤ちゃんを産むことを望み、リプロダクティブ・ヘルスに配慮しリプロダクティブ・ライツを尊重する養育環境で子供を育てるために生きることを求める限り、彼女たちを擁護し続ける。また国連人口基金は、カリブ海地域の男性たちがリプロダクティブ・ヘルス計画に従事する限り、彼らを擁護し続ける。また国連人口基金は、彼らが男女の平等を促進し、ジェンダーの暴力に取り組む限り、カリブ海地域の社会を擁護し続ける。」と公言した。

会議はラテンアメリカ・カリブ経済委員会(Economic Commission for Latin America and the Caribbean)準地域本部で開かれた。委員長代理ダニエル・ブランチャード(Daniel Blanchard)氏は、委員会の使命は、カリブ海諸国政府がグローバル又は地域的なコミットメントを国家活動計画に移す手助けを行うことにあると語った。

この会議の成果は、ラテンアメリカ・カリブ海地域全体のカイロ計画実施の来年度評価に反映されることだろう。