カナダ政府は、コンゴ民主共和国で国連人口基金(UNFPA)がパートナー団体と共に実施している性的暴力およびジェンダーに基づく暴力の問題に対する活動を支援すべく、1,500万カナダドル(1,320万米ドル)の新規拠出を行う。カナダの, ジョゼ・ヴェルネ国際協力相が3月9日に表明した。この資金はコンゴ民主共和国の何千という性的暴行被害者への直接的支援に役立てられる。
コンゴ民主共和国は後発開発途上国50カ国のうちの一国であり、長く続いた内戦と紛争に起因する大規模な性的暴力、ジェンダーに基づく暴力が大きな問題となり、何十万という人々が被害を受けたと推計されている。この問題に対処するイニシアティブが、2003年から国連人口基金とパートナー団体によって開始された。このイニシアティブでは、性的/ジェンダー関連暴力の予防活動と並び、被害者に対する保健医療ケア、心理的サポート、法的支援や、被害者が経済面で立ち直れるようにするための支援などが行われている。さらに、社会的指導者たちがこの問題の重大さをよりよく理解するための活動も実施されている。
「カナダは再び、世界の女性の健康と福利を守るためにリーダーシップを発揮してくれました。カナダによるこの新規拠出はまさに必要とされていたものであり、たいへん歓迎すべきものです。この支援により、コンゴ民主共和国の女性たちの切迫したニーズに応え、彼女たちを性的暴行から守ろうとする私たちの活動に対し、改めて注目と協力が得られることでしょう」と、トラヤ・オベイド事務局長は述べた。
カナダはこれまで長くにわたって国連人口基金の主要な支援国であり、2005年には、一般拠出・指定拠出金に1,750万米ドル以上の拠出を実施している。今回の拠出金は、4年の活動期間にわたって活用されることになる。