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今日(1日)、カナダ政府は国連人口基金(UNFPA)への拠出金を今後4年間にわたって大幅に増額することを発表した。これによってカナダ政府の拠出金総額は、4年間で6740万カナダドル、一年間では1700万カナダドルほどとなり、2004年度の拠出額(1310万カナダドル)と比較しても大幅な増額になる。6740万カナダドルのうち900万カナダドルは、リプロダクティブ・ヘルス関連資機材購入費に充てられ、開発途上国に提供される予定である。

この拠出金増額の発表は、世界エイズデーにあわせてエイリーン・キャロル国際協力担当大臣が行なったもので、国連人口基金は歓迎の意を表明するとともに、こうした多年度にわたる拠出によってより安定した財政基盤ができることに感謝の意を表した。カナダ政府が国連人口基金に対して多年度拠出誓約をするのは初めて。

トラヤ・オベイド国連人口基金事務局長は声明の中で、「カナダ政府が拠出金増額を決定したことは、われわれの理念と活動に対する強い支援をあらためて確認するもので、深く感謝しています」と述べ、こうした政府による明確な支援はリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)をすべての人に保障するという世界的な取り組みに拍車をかけるものであるとし、他のドナー国に対してもさらなる支援を強く求めた。開発途上国には、妊娠・出産によって命を落とす女性、乳幼児が数多くいる。