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「妊産婦の健康推進のための国際会議」(Women Deliver)という歴史に残る国際会議に参加するため、国連のリーダーたちが10月にロンドンに一同に会す。この会議は、妊娠や出産に関連した妊産婦と新生児の死亡数を削減し、ミレニアム開発目標の実現を推進することを目的とする。

この会議は10月18 - 20日までロンドンのエクセルセンターで開催される。国連の事務次長のタンザニアのアシャ・ローズ・ミグロ博士と、以前国連人権高等弁務官を務めたこともあるNGOリアライジング・ライツの代表であるメアリー・ロビンソン氏が名誉共同議長を務める。その他に、出席する講演者は以下の通り。

●トラヤ・A・オベイド(Thoraya A. Obaid)
国連事務局次長兼国連人口基金(UNFPA)事務局長
●マーガレット・チャン(Margaret Chan)
世界保健機構(WHO)事務局長
●アサネ・ディオプ(Assane Diop)
国際労働機関(ILO)事務局長
●ピーター・ピオット(Peter Piot)
国連事務局次長兼国連エイズ合同計画(UNAIDS)事務局長
●ナフィス・サディック(Nafis Sadik)
HIV/エイズのための国連事務総長特別顧問

上記の講演者の他にも、この世界規模の会議には、75カ国から1,500人以上の政策決定者などの代表の参加が予定されており、保健システムを強化し、世界中の女性、妊産婦そして新生児の命を救う政策提言をすることになっている。

ミレニアム開発目標(MDGs)の4と5は、2015年までに幼児死亡率を削減し、妊産婦の健康を改善することである。現在、各世代で1000万人の女性が出産の際に妊娠や出産にの時になくなっており、400万人の新生児がなす術が無く命を落としている。しかし、これらは、救うことのできたはずの命である。過去20年間の研究と経験により、これら多くの命を救える方法が実証されている。しかし、妊婦と新生児の健康を守ることへの配慮と資金は依然不十分である。会議では、「女性への投資の重要性」(Invest in Women. It Pays.)をテーマに、ワークショップを通じて妊娠をより安全にし、妊産婦の死亡数を削減し、女性が可能性を最大限に発揮できるための分野への政府やドナーによる投資の必要性を訴える。 具体例は以下の通り。

●包括的なリプロダクティブ・ヘルスサービスの普及
●教育により、女性と女子が自身の体について知り、子育て以外の人生における選択肢持てるようにする
●看護士、助産師または医師による妊娠や出産時の緊急ケア及び、産後の母体と新生児のケア

妊産婦の健康推進のための関連資料、プレスリリース、参加登録案内などの詳細はこちら(英文)を参照。

問い合わせ先:
カーチャ・アイバーセン(Katja Iversen)
電話:+1-212-297-5016
E-メール:iversen@unfpa.org