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2年以上前に、各国首脳は21世紀の初めの15年間を、貧困、健康被害(不健康)、そしてジェンダー不均衡の撲滅に捧げる合意をした。各国首脳は国連と協力し、貧困と飢餓の比率を半減させること、妊産婦や乳幼児の死亡率の低下、HIV/AIDS蔓延の阻止、普遍的な初等教育を確保することに合意した。

本日の「国際女性の日」に際し、女性、女児にミレニアム開発目標(MDGs)の前進のため、より大幅に進歩することの必要性を認めなくてはならない。貧困から脱するため、自由や平等、成長の機会、そして実際に選択することを女性、女児は必要としている。彼女達はジェンダー差別と暴力のない生活が必要である。すなわち、女性の権利を尊重し、基本的ニーズを満たさなくてはならない。

現在、最貧困層の女性は、教育や保健サービスへほとんどアクセスできないでおり、この傾向は悪循環になり、健康状況に悪影響をもたらしている。発展途上国の女性達の妊娠・出産時の死亡率は、先進国の女性達の600倍である。

世界で一分間に一人の女性が出産時に死亡し、さらに多数の女性が深刻な障害を受けている。この危機は社会的と経済的損害を起こすが、もし全ての女性リプロダクティブ・ヘルス・サービスのアクセスがあれば、このような損害が避けられる。基本のサービスには自発的な家族計画、妊娠・出産時の十分なケア、そして性感染症HIV/AIDSなど)の予防という要素が含まれる。特にエイズ蔓延による人口減少の影響の観点から、以前よりもリプロダクティブ・ヘルス・サービスは重要になりつつある。また、健康的な家族やコミュニティーの推進のため、男性のサポートとパートナーシップ、そして負担の共有が重要となっている。

本日、「国際女性の日」に際し、女性の健康改善のための国際的な運動に、全ての国の参加呼び掛けます。2015年までに、全ての人にリプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセスを提供するという目標は、経済的に実現可能で、費用効率の高いミレニアム開発目標(MDGs)の一つである。現在、世界中の大きな割合を占める若い女性が妊娠・出産可能な年齢に入るため、世界的にリプロダクティブ・ヘルス分野への投資は、特に重要である。もし、私達がこの若い女性達の生死の問題に、世界的な優先順位をつけるとしたら、私達は現在の危機的な女性の健康問題を打破し、貧困や飢餓、病気などの問題に対して、より速い進歩を遂げることができる。力を合わせれば、女性達が健康的に、安心して、また尊厳を持って生きることのできる世界を作ることができるでしょう。